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【授業】質量保存の法則

▼1.17から一夜明けた。14年前もそうだった。
一夜明けて、ほんとうの「たいへん!!」がわかりだしたのだ。何が起こったのか少しずつわかりだした。
そして、非日常のあってはならない光景が、テレビの画像を通して進行形で伝わってきた。
驚いた。哀しみが伝わってきたのは、もっともっとずっと後である。
驚き、恐ろしかった。
ライフラインは寸断され、これまで「つながっていた」ものすべてが切れていった。
▼わたしたちは、1.17で多くのかけがいない「いのち」の「つながり」を喪った。
もっとも哀しい事実だ。
しかし、その尊い犠牲のうえに、わたしたちは気づくことがあった。
この世の中は「つながっている」という事実だ。
人は「つながりあって生きている」という事実。
人だけではない、すべての「事物」もつながっているという事実。
日常では気づかなかったこと、哀しいことに、この「非日常」になって気づいた。
復興とは、この気づきを「日常」にすることだった。
つながってあることの「あたたかさ」「すばらしさ」「ありがたさ」を自覚することだった。
私にできること。
それは、この気づいたこと「つながっている」ことを、学び続け、自分でわかったことを伝え続けること。
それだけだ。
▼続ける。授業の報告を、つぎは「質量保存の法則」をやった。
原子が見えてくれば、きわめてあたりまえのこと。
教科書の表現をかりれば こうだ。
「化学反応の前後で、その化学反応に関係している物質全体の質量は変わらない」
もう少し使いやすくしてみよう。
「物質の出入りがなければ 質量は保存される」
「軽くなれば 何かが出ていったのだ」「重くなれば 何かが入ってきたのだ」
こんなわかりやすく こんなあたりまえのこと、
でも、とって重要な法則
ラヴォアジエがこの法則を提唱し、近代化学がはじまるのである。
「二十一世紀の原子論者」にとってもきわめて有効な法則である。
▼実際の実験は、今回は教科書に準じて
○うすい硫酸とうすい水酸化バリウム水溶液とでの白い沈殿ができる反応(演示実験)
○うすい塩酸と炭酸水素ナトリウムの反応(生徒実験)
の2つでおこなった。
前者では、白い沈殿ができることから「重くなるのでは…」という日常概念をくだくためのもの、後者は、気体(二酸化炭素)という目に見えない「物質」でも、出入りがなければ質量は保存され、出ていけば質量は小さくなることを示すもの。この「あたりまえの法則」をどこまで、通せるかがキーだ。
 後者の実験のとき、ペットボトルのふたをあけた瞬間。
生徒がこういった。『あっ、スプライトの匂いや!』
そうだ。我々は、視覚のレセプターだけでない、臭覚のレセプターも持ち合わせているだ。
これは、生徒に教えてもらった、私の「発見」である。
そして思った、この実験缶入りドリンクでやっても面白いかも知れない。
そしたら「日常」と「つながっていく」と。

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