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二十一世紀に生きる原子論者!

▼今朝、起きたらやっぱり雨だ。
あの「月が暈をかぶったら雨」はあたったことになる。(^^)V
天気コトワザは、営々とした生活のなかから生まれた。
そこには、蓄積してきた知恵がつまっている。
Webの時代にあっても、有効なものは使っていきたいものだ。
それが、21世紀の「科学」だ。
▼昨日、新聞やテレビで知った。
今年一年を象徴する漢字は「変」に決まったそうな。
なるほどと納得してしまう。
やっぱりみんなの思いなんて共通するものなんですね。
「変化」をみんなが感じているんですよね。
これを知ったいちばん最初の連想は
「化学変化」の「変」だ。
視野が狭いのかな、やっていることに夢中になってしまいすごさますべてが
我田引水流になってしまう。
「化学変化」の授業をやっているから、「化学変化」なんだ。なんと単純な!
▼単純ついでに、昨日は、ここのところ気になっていた本を読んでみた。
気になっていた本とは
■『ミクロ探検隊~わたしたちの原子論~』(大竹三郎著 大日本図書 1972)
である。
 なぜ気になったか。それは今、「原子」の授業をしているからである。
そして、その「原子論」という言葉に惹かれたからである。
 もうずいぶん以前に買って読んだものだろう。その記憶すらうすれしまっている。
再度読みはじめたら、やめられなくなってしまい最後まで一気に読んでしまった。
小中学生向けに書かれた本だから読みやすくなっている。
だからと言って「遠慮」はいっさいない。と著者大竹先生自身も「おわりに」で語っておられる。
▼まず、最初に共感し、感激したのは、この本の出だしが落語「ガマの油うり」の例の「一枚が二枚、二枚が四枚
と…」のせりふの話からはじめて、「二等分を八十回続けていくと」と「ア・トム」にいきつく話からはじまっていることについてである。
 これは、今回の私の最初の授業「はじめに原子ありき」と同じだ。!!
ちょっと大それた表現だ。私の授業と同じだというより、「教科書」と同じだというべきかも知れない。
1円玉のAl原子の数をあつかわれるところまで同じだ。
このあと「原子集団」のふるまいとして、化学変化を語っていかれるところなど、みごとである。
▼ この本は、大竹三郎先生の「いつかは書いてみたい」というの強い願望から生まれた本だそうです。
なにか、すごく納得ができ、共感できます。
 大竹先生と言えば、数々の化学実験の工夫・開発の財産を私たちに残してくださった先生です。
それは、今も教科書に「鉄と硫黄の団子」等々いっぱい残っていますよね。
 私たちの大先輩です。ちょっと雲の上という感じをもっていましたが、生前一度だけ電話と手紙で「連絡」いただいたことがあります。
 「大人も感動する科学読み物を」という文章を書いたときに大竹先生の本をお薦め本にあげたことが縁で連絡を下さったのです。
 連絡を下さった後に出された本をおくってくださったりしてもらってとてもうれしかったです。
 再度、この『ミクロ探検隊』を読んでみて、
今、強く思う。生前に失礼は省みることなく、一度お会いして直接、先生の「原子論」を聞きたかった。と
▼大竹先生は、この著の「おわりに」

 わたしの化学の勉強は、二十三年まえ、昭和二十四年の九月、神奈川県平塚市の海辺の中学校で、そこの中学生といっしょの生活の中ではじまりました。(P178)

と書かれている。23年間現場で生徒たちとともに「化学」を学んでこられた。そして自分の「原子論」として、この本を書かれた。その間に不満があったという。
 最大の不満は、科学の中でもっとも正当であるはずの「原子論」が、学校の理科の勉強では、市民としての権利さえあたえられていなかったことです。(P179)

と大竹先生が書かれてからも36年の歳月がすぎました。
 今の「理科の勉強」はどうなんでしょう。と自問してみる。
自分の一時間一時間の授業ふりかえることからはじめるしかない。
▼デモクリトスをはじめとする「原子論」は、古代ギリシャに誕生した。そして、15世紀 ルネサンスで復活し、
16世紀~19世紀の近代科学のよりどころとして「原子論」は発展した。20世紀にはついには「ア・トム」は「アトム」でなくなった。そして今は21世紀!
 大竹先生は、この著の最後に太字でこう書いた。

 これを受けつぐわたしたち、ぼくら、二十一世紀に生きる原子論者!
 
 

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