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21世紀版『化学の学校』を

▼ 昨夜は夕方の金星、木星がとってもきれいだった。
これをすっとカメラにおさめる技術があったらなあ、と思いながら、自らの目に焼き付かせておいた。
そして、今朝起きてみると、阪本さん@和歌山がみごとな写真を【理科の部屋】4@folomyにアップしてくださっていた。ほんと、きれいだ、「夕暮れの景色」のオマケつきだ。
ありがたいことだ。感謝<(_ _)>
▼授業の方は、期末考査で少しのあいだストップである。この間を利用して、これまでとこれからの授業の流れを再び概観していた。
 流れはスムーズだろうか。
 電気分解の操作主義になってしまっていないだろうか。
炭酸水素ナトリウム、酸化銀の熱分解から水の電気分解へ
どこか飛躍はないのだろうか。
 その間に、過熱水蒸気をもってきた。なんとなく自然な流れである。
 いきなり「電気分解」には以前から、唐突な感じをもっていた。
どこかに、この「認識の流れ」てあったような気がしていた。
▼みつけた!!
そうだ、あのオストワルドの名著『化学の学校』(岩波文庫)だ。
それは、「十七 水素」(上巻p172)にある。
この講では、水素の名前の由来からはじまって、水から水素を取り出すにはという話になる。
生徒は酸化水銀のときのように「加熱」することをあげる。
先生は応える「加熱」しても「水蒸気」だという。
生徒は、もっと「加熱」したらと言う。
先生は、言う「まったくあたっています」と。
けっして生徒の考えを全面否定をしない。それを生かしながら、あらたな世界に誘導していく。
それでも、生徒は「私にはよくわかりません」
そこで先生は、水から灼熱した鉄で酸素を奪う実験を提案する。
(これまでの私のやってきたのは、ここで「水から水素を取り出す」であった。)
実験をやってみる。
「ええ、鉄は実にうつくしい火花を散らして燃えます!」と感動する。
でも、生徒は続けて言う。
「それはますます不思議なことです。」(p174)
と。
 こうして、講義は展開されていく。
 他のページを開いても同様である。
▼みごとである。
ここには、生徒の感動や不思議を置き去りにしない科学がある。
等身大!の科学だ。
オストワルドがこの著を書いたのは1903年。
瞬く間に世界の化学の教科書になった。納得のいく話だ。
それからちょうど100年がたった。
 今さらのごとくこの名著『化学の学校』に感動すると同時に、(ちょっと大風呂敷を広げて)提案する。

この100年間の人類の叡智を集めて
21世紀版『化学の学校』を書こう。
 

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