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【推薦本】『理科は感動だ!』

▼今日は、冬至だ。南京をたべる日だ。
昨日は、ひとくぎりつけた日だった。時間があったので、やっとビデオに取っておいてもらった
●NHKスペシャル『雨の物語~大台ヶ原 日本一の大雨を撮る~』を観た。
これは、ほんと感動である。\(^O^)/
よくぞ撮ってくれたという感じですね。
いっぱい「教材」につながるシーンがあった。
貴重な映像群だ。
それにしてもすごい雨粒が降るものだ。かつて「雨粒」について
多くの人に教えてもらいながら
『雨粒の大きさと形』という文章を書いたことがある。
 しかし、ここの雨粒は、その常識を超えていた。
一粒の雨粒からはじまる生命の物語。
映像が美しい。感動の連続である。
そして、ぜひこの大台ヶ原に行ってみたいと思った。
行ってみたいところばかりつくることになるが、ここにはぜひとも…。
▼「感動」といえば、昨日
この本を読んだ。
『理科は感動だ!』~子どもたちを理科好きに~(小森栄治著 明治図書 2008.12)
そうだ、えーちゃんこと小森栄治さんの本だ。
小森さんは、今年の3月で「現場」を離れ
さらに拡がった「現場」で、発信をつづける「理科教育コンサルタント」として活躍しておられる。
タイトルの『理科は感動だ!』は、小森さんの一貫したモットーである。
【理科の部屋】で、交流しているとき、何度も何度も聞かされたことば・・・。
私は、今年の4月から、久しぶりに「授業」を再開している。
小森さんが「現場」をはなれるのと入れ違いになってしまった。少し残念なところはあるが、小森さんのことだから
もっともっと拡大した「現場」から、情報をいっぱい発信されるだろう。
そのはじめがこの本なのかも知れない。
「授業」を再開してみて、よく小森さんのこの言葉を思い出す。
『理科は感動だ!』
なんと、みごとに的を射たフレーズだ。
「感動」なきところに、授業は成立しない。
▼では、「感動」はどこから生まれるのか。それを書いてくれているがこの本だ。
これまでに雑誌に記載されたものを編集されたそうだが、
単に集めてきたというのだけでない。一挙にならべてみることによって、発信しづけてきた「文脈」がより力強く、鮮明になってきている。
 単なる「焼き直し」ではないのだ。あらたな「書き下ろし」以上のものがある。
それは、彼の理科教育にかける姿勢と深く関係しているように思う。
小森さんのことだから、徹底して「現場」に則しているのだ。けっして、先に「理論」があってというのではない。
「現場=理科室」から生まれて、「現場=理科室」で活きる願いがあるだけだ。
その願いとは、「子どもたちを理科好きに」である。
理科教師なら、誰もが願うことを願い
誰もがやれそうなことを、誰もできないぐらい徹底して繰り返しやる。
授業づくりも
理科室経営も
形成的テストも
教材研究も
すべてがそれだ。
そのノウハウが書かれた「はじめの」本。

私は、ゆっくりだ、今さらのごとく授業をやりながら「理科は感動だ!」のフレーズに納得している。
同時に、私は同時代の理科教師として、「小森栄治」さんという理科教師に感動する。
いつも、等身大にすごい実践を「やさしく」語り続ける彼の姿勢を尊敬する。
これからも大いに学び続けたい。
「理科教育コンサルタント」という立場で、どんな情報を発信されるか。
これから、ますます楽しみである。

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コメント

おはようございます。
>●NHKスペシャル『雨の物語~大台ヶ原 日本一の大雨を撮る~』を観た。
私も見ましたが、これはすごいドキュメンタリーです。今気象をしているので、さっそく冒頭部だけでしたが見せたところ、生徒は興味深げに見入っていました。
大きな雨粒は横に広がっていましたが、比較的小さなものは球形でしたね。雨粒は逆お椀形だといわれてましたが、そうともいえないようです。百聞は一見に如かずですね。

投稿: sakamoto | 2008/12/21 07:30

そうですか。やっぱり観られました。
さっそく見せられたんですね。
いい反応のようですね。
阪本さんのところ近くでもあるから、なお一層興味をもってくれたんではないですかね。雨ができるメカニズムのところも十分に使えますよね。
私も、授業で使うこと検討してみたいと思います。
ありがとうございました。

投稿: 楠田純一 | 2008/12/21 09:37

小森さんの情報をありがとうございます。SPYSEE情報があったので実験している写真を選んでとりあえず「ネット・ブロガー」のタグをつけさせてもらいました。
http://spysee.jp/%E5%B0%8F%E6%A3%AE%E6%A0%84%E6%B2%BB

投稿: ecochem | 2008/12/21 11:17

どうもさっそくの対応ありがとうございます。
この本には
◆「生活環境化学の部屋」
http://www.ecosci.jp/index.html
の紹介(p35)もありますね。
 こうして、「つながって」いくのが面白いですね。

投稿: 楠田純一 | 2008/12/21 12:14

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