【祝】【理科の部屋】は、今日15歳に\(^O^)/
▼今日は、【理科の部屋】の誕生日です。
1993年11月23日に誕生しました。今から15年前、次のようなオープニングメッセージとともにスタートしたのでした。
このたびみなさんのおかげでついに【理科の部屋】オープンの運びとなりました。
わくわく気分でいっぱいです。シスオペをはじめとして、フォーラムの運営にあたられている方、また「13番会室」への多くの書き込みで応援してくださったみなさんに心より感謝します。
この会議室のスタートまでの経緯が、そうであったように、これ以降のこの会議室の発展も、ここに来て下さるみなさんのご尽力にゆだねられています。どうか、精力的な書き込みをお願いします。
さて、最初ですので、開始の現時点で私どもが考えている【理科の部屋】の構想を発表させていただきます。
<理科の部屋のキャッチフレーズ>-------------
「ここから未来の科学教育がはじまる。
語り合おう授業を。ここで明日からのあなたの授業がかわる。」
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<理科の部屋の内容>
○ 理科授業実践報告
ここに来て下さるのは、やはり小・中・高・大の理科の教師が中心になろうかとと思います。(けっしてそれ以外は、ダメなどということはありません。むしろ大歓迎です。)その教師にとっては、授業は教育実践の最前線です。
教師であるなら、なんとか「楽しく・わかる授業」を展開したいと日々願っています。でも、なかなかいつも、そううまくいくわけでありません。
どうやれば、うまくいくんだろう。「理科の授業が楽しい」と言わせたいが、どうすれば…。と日々悩んでいるのが
現実なんではないでしょうか。それをここで語り合おうということです。うまく行ったことばかりでなく、こうすると失敗したダメだったということをいっぱい出し合いましょう。この失敗の報告の方が貴重であるとも思います。
日々、同じ授業が日本全国のいたるところで実践されているんです。その報告が多くあつまれば、あつまるほど次なる授業が「創造」されていきます。明日の授業づくりに一緒に取り組みましょう。
「授業実践報告」と堅苦しく書いていますが、ちょっと気づいたこと、こうするとうまくいったぞ。失敗したぞ。という「3行レポ」でいいんです。
○ 教材(ネタ)の情報交換
他の教科についても、そのことは言えるのかも知れないないですが。とりわけ理科においては、教材(ネタ)は授業を決定づけます。どんな実験・観察をさせるかは、我々の一番腕のふるいどころです。いいネタで授業をやると、自ずと子供たちはのってきます。
せっかくのパソ通での情報交換です。できるだけ、広範囲に、ネタ捜しをしたいですね。具体的にモノを手にいれることができるなんていうところまでやりたいですね。あそこに行って聞けば、どうしたら手に入るか教えてくれるぞ。と言うようにしたいですね。
授業で使って見るとどうだったとか。以前からよく知られている実験・観察でもこのようにアレンジすると、ガラクタ教材がよみがえったなどという報告も…
そのようなネタ交換のあるいは、共同入手のためのオフなどというものを、将来的には計画していきたいですね。
○ パソコン教材利用の情報交換
未来の科学教育をと銘打つ限り、パソコン教材についても当然射程距離に入れたいと思います。このあたり「運営スタッフ」をお願いしている前田さんの方が、うんとくわしいので、この後の前田さんからのメッセージにおまかせします。
○ 授業論、科学論、教育論
理科の授業を通しての授業論、自然科学論、教育論等。大いに議論していきましょう。生産的な議論こそ、お互いを高めあう源動力です。他の分野の方も、どんどんご意見を…。
○ 各種研究会、研修会の案内、報告
理科教育に関係する研究会、研修会は、大きなものから小さなサークルの集まりまでどんなものでも、案内をこの場を利用していただいて結構です。というよりぜひ書き込んで下さい。また参加記等の報告あればなおいいですね。地理的、時間的になかなか難しくて、参加できなくても、その場の雰囲気の何分の1かは「おすそわけ」してもらえますからね。全国のいろんな研究会や、サークルからいながらにして、多くを学べるようになれば、うれしいですね。
○ 科学四方山話、雑感
こういうとこから、教材が発掘されていきます。直接授業のネタにならないと見えることも、そこから、輝く鉱石が発掘されるやも知れません。「自然を豊かにとらえる」ことを教えるものは、豊かにものごとをとらえるビィビィドな感性を持ち合わせなければ…。
○ Q&A
どんどん質問も受け付けます。しかし、明解を即座にできるかどうかわかりません。即答するには、我々は正直にいって力量不足です。しかし、これは断言します。「一緒に考えます。!!」
文献調べたり、他のフォーラムへ行って聞いて来たりして、必ず一緒には考えます。そして、私たちも豊かになって行きたいと思います。だから、私たち貪欲です。ころんでもタダは起きませんよ。どんどん質問して下さい。そしてみんなで答を見つけていきましょう。
<理科の部屋運営について>
部屋の運営のスタッフは以下の通りです。
世話係(責任者) 楠田 純一 (いいだしっぺということで)
スタッフ 前田 泰男さん
ごろごろぼっちさん
当面は、これで進めていきます。以後の運営スタッフについては追加していく場合もあります。
最後にもう一度、この「理科の部屋」は、みなさんの力で育て発展させていく部屋です。みなさんがどんどん書き込んで下さることを願いつつオープニングメッセージを閉じます。
では…
14番会議室【理科の部屋】世話係
楠田 純一 (MAF02114)
▼オープンしてまもなく
『情報は発信するところに集まる』を合い言葉に多くの人が集うようになりました。
同じ気持ちでいる人たちがたくさんおられるんだ、と感動もしました。
いくつもの企画(プロジェクト)の提案もありました。
夢の企画が次々と多くのヒューマンネットワークの力で実現していきました。
参加・参画してくださる方も、多種多様でした。現場教師が多かったですが、必ずしもそうではなかった。
それが、【理科の部屋】をより豊かな世界にしていきました。
▼【理科の部屋】は、Webの歴史とともに歩んできました。
日本のインターネット元年と言われる1995年8月末
インターネット版【理科の部屋】が立ち上がりました。
それは、教育の世界でもパイオニア的役割をはたしました。
それまでのパソコン通信【理科の部屋】の情報交換をよりグローバルにかつビジュアルにしていきました。
パソコン通信の世界とインターネットの世界を融合しようと、多くのメンバーが自分のHPをつくりはじめたのもこのころです。
▼多種多様な人との情報交換、コンヴィヴィアリティな世界での「学び合い」がいかに有効か。
そして、それがいかに楽しいものかを実感していた仲間は
あらたな仲間が加わってくださること願って、案内本をつくろということになりました。
そして、それは
□『私の【理科の部屋】活用法』(民衆社 1997.8.10)となった。
この本の出版が、【理科の部屋】の世界をより豊かなものとしていった。
▼多くの仲間が、HPを立ち上げるなか、それに感化され教えてもらいながら、私自身もHP(Webページ)
□楠田純一の【理科の部屋】(98.4.25スタート)
を立ち上げた。
10年以上前の話である。今も、飽きもせずに微更新を続けている。
それがいかに有効なものであるかということを、【理科の部屋】のみなさんに教えてもらったから。
▼その後、Webの世界も、どんどん進化していった。
もう「パソコン通信」なんて、過去の遺物、「死語」にすらなっていく状況になった。
【理科の部屋】も、パソ通フォーラムの閉鎖で、居場所を模索しているとき、間借りをさせてもらえるところができて、なんとか【理科の部屋3】(FSICの掲示板)で、これまでの取り組みを継続することができた。
これは、ありがたかった。
ところが、今度は、いよいよニフティが、フォーラムそのものを閉じることになったのである。
▼時代は、Web2.0時代になっていた。
それは、blogやSNSの時代である。
根本的なところがわかっていない私には、なかなかついていけない世界だった。
しかし、ここでも【理科の部屋】の仲間が、blogをたちあげを薦めてくれた。
「これからは、blogで【理科の部屋】の展開を…」と
みんなに聞きながら、教えてもらいながらはじめたのが、ここ
□私の【理科教師日記】(2004.11.21スタート)
である。4年前である。
▼誕生してから15年たった【理科の部屋】は、今も
【理科の部屋】4@folomy
と
mixi版【理科の部屋】で展開中である。
15年と歳月はあっという間にすぎたようにも思うし、反面いろんなことがあったから長かったとも思う。
ずっと【理科の部屋】に来てくださる人たちに、歓迎の意味を込めて次のように言ってきた。
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日本の理科教育情報発信基地
【理科の部屋】へようこそ
(^o^)/ あなたもここで情報発信者に\(^o^)
情報は、発信されるところに集まる。
あなたがノックされるところがドアです。
時空を超えて響きあい・学びあい・高めあう世界を
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これは、変わらない。
これからもWebの進化がいかに進もうとも
この思念は変わらない。
それは、私たちはヒューマンネットワークがいかに素晴らしく・楽しいものかを知ってしまっから
そして、これからの「学び」は、「学び合い」としてしか成立しないことに気づいたから
Webの歴史と【理科の部屋】の歴史が重なる。
これからも
Webの進化にあわせて、【理科の部屋】も進化していくだろう。
それは、Webの思念は、【理科の部屋】の思念でもあるのだから
【理科の部屋】15歳の朝
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コメント
15年、おめでとうございます。
もう15年、まだ15年?といった感じです。
【理科の部屋】での出会いが、「サイエンスカフェにいがた」の実施にもつながっています。運営スタッフにも、これまでお願いしたゲストの方の中にも【理科の部屋】を通して知り合った方が多数います。これらかもよろしくお願いします。
石坂 旧姓 ごろごろぼっち (笑)
投稿: 石坂 | 2008/11/23 08:31
ごろごろぼっちさん いや石坂さん
( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパ-イ!
コメントありがとうございます。あの日から15年です。
あの日のことは、今も鮮明におぼえていますよ。
新潟で【理科の部屋】が動いていると思うとうれしいですね。新潟のみなさんにもよろしくお伝え下さい。
20歳の誕生会は、どこかで一緒にやりましょうね。
今後とも、末永いおつき合いをよろしくお願いします。<(_ _)>
投稿: 楠田純一 | 2008/11/23 09:27
NIFTY【理科の部屋】は、いま思えば、学校のようなものでしたね。見ず知らずの、しかしある程度同じ目的をもった人が集まり、いろいろな展開があった。そして「同窓生」がいまもつながりを持っている。
教師や校舎にあたるのは、NIFTYの枠組みでした。何文字までしかかけないとか、画像はこうして共有とか、生活指導みたいなもので。
いまはそれを卒業し、ある人は社会に出て行き、ある人は大学院(mixi や folomy)に進学という感じでしょうか。
先日、北海道大学の CoSTEP という科学コミュニケーション担当者養成大学院の教官(といっても私の大学の後輩)の話を聞いたのですが、授業そのものより、授業を通じてしりあった人のコミュニティの形成が一番の成果であるとのことでした。国のこの施策よりも、理科の部屋は10年も先んじており、実際の成果もでているわけです。
私は、経済的な理由もあり、能力的な問題もあり(こっちがメイン)、リアルな大学院には進学しなかったのですが、【理科の部屋】のおかげで、大学院生や博士号をとるくらいの経験と勉強をさせてもらったと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 渡部義弥 | 2008/11/23 10:12
渡部さん
( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパ-イ!
【理科の部屋】は、「学校のようなもの」。
いいですね。まさにそうですね。
この「学校」は、ちょっと変わっていました。
参加する生徒によってどんどん世界を拡げていったんですね。豊かな広がりを見せていった。
【星空の連帯】を生んだ【理科の部屋】として、永く理科教育史に語り継がれるだろうと思います。
このコミュニティは、これからも宇宙のように拡大しつづけるだろうと思います。
今後とも、いろいろお世話になります。よろしくお願いします。
投稿: 楠田純一 | 2008/11/23 11:11
楠田さん、すごしです。
15周年おめでとうございます。
私はかれこれ12年前くらいからお世話になっていますね。
パソコン通信から、メーリングリストへ、そしてウェブサイトへ、ブログへ、SNSへとどんどん理科の部屋の進化は続きますが、人の輪はこれからも大切にしたいと思います。
昨年から体調がよくなく、個人のサイトの更新も滞っている私ですが、楠田さんの熱心な書き込みに圧倒されています。
これからもよろしくお願いします。。
投稿: すごし | 2008/11/25 19:57
おはようございます。
ご無沙汰してしまっています。
数越さんには、ほんといろいろお世話になってきました。
いつも、私には未知なる世界をいっぱい教えてもらってきましたからね。神戸オフのとき、数越さんが「【理科の部屋】がなくなるということはないですね」と力強く言ってくださった言葉を今も鮮明に覚えています。
ヒューマンネットワークの醍醐味を知ってしまったものは、「あの感覚」を忘れることできないですよね。
ゆっくり行きましょう。
「ゆっくりゆくものは 遠くへゆく」
といいますもんね。
それぞれのペースはちがってもつながっていることはたしかですから、それもWebに教えてもらいました。
あくまでも ご自愛ほどを…。
投稿: 楠田純一 | 2008/11/26 04:13