« 授業実践DBをつくろう | トップページ | 【Web更新9/28】「ヒガンバナ情報2008」更新 »

Webで「教材研究」

Dscf6245▼「定点」のヒガンバナは盛りをむかえてきたようだ。一本、二本の今出たばかりのをのぞけば、他の球根からは、花茎はもう出てきそうにない。このままだろう。では、一体なにがわけたのだろう。今年花茎が伸びたものと伸びなかった球根を分けたものはなんなのだろう。故松江幸雄先生の32年間にわたる観察研究でも、すごくたくさんの花茎がのびたときと、あまりのびなかった年があるようだ。私のシロウト予想では、ここにも「臨界点」というのがあるのではないだろうか。貯め込んだ「栄養」量に、ここまで達したら花茎をのばす、ここに達しなければ来年度以降まわしにするというように。だから、例えばその年になんらかのヒガンバナにとっての環境変化があって、充分な生産活動=光合成ができなかった場合には、「臨界点」に達せず花茎をのばさないと「判断」しているのではないだろうか。それとも、「老死」かな。先の松江先生の研究では、32年間に一球の鱗茎は、なんと「926球」にまで分球したという。なにも特別の肥料をあたえたとかそんなことなく放置したままでである。すごい繁殖力だ、こんなすごいやつも、だんだん花茎をのばさなくなった球根もあったようなので…。
▼まとまった時間が平日ではなかなかとれないものだから、昨日でかけて行って理科室をかたづけた。こういう作業も、単元の授業をふりかえりながら、また、次の単元の授業を構想しながらやってみるとけっこう楽しいものである。さあ、次は「動物の世界」である。
時間は充分にあるわけではない。しかし、これだけは絶対に学んでほしいこと、教えたいことはいくつかある。
30年ほど前には、ずいぶんと時間をかけて楽しんだ単元である。
時間は「急行コース」で、コンテンツは「探険コース」でというのは、矛盾することなのだろうか。
そんなことを思いながら教材研究に入る。
▼まず最初にくるのは『動物とは』の問いである。動物が動物たる所以はなんだろう。教材研究は、教師自身の教材観・自然観はたまた世界観までも問われることになる。
私が今、生物を語るときどうしても気になる生物がふたつある。ひとつは「クマムシ」である。
夏休みの終わりに偶然に出会った「クマムシ」。これについては、どこかで「お話」としてだけでも出したい。
もうひとつは、これも夏休みの終わりに「熊楠」を訪ねた関係するのだが、「粘菌」である。
これもくわしく学習しようというのではない。「植物の世界」と「動物の世界」の狭間に位置するような生命、このような「かわりだね」の生命をあつかうことは、学習をドラスティクな展開に導くと考えるからである。
▼とは言っても、私自身が、この「教材研究」を充分にやっているわけではない。それは、今からはじめることだ。
そんなとき、とっても有効な手段が、Webではないだろうか。
「Webで教材研究をやる」 もうかなり進んできている手法ではないだろうか。
これなら、生徒とも情報を共有しながらの教材研究も可能である。
小さな「挑戦」を、ちょっとずつはじめていきたい。

|

« 授業実践DBをつくろう | トップページ | 【Web更新9/28】「ヒガンバナ情報2008」更新 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Webで「教材研究」:

« 授業実践DBをつくろう | トップページ | 【Web更新9/28】「ヒガンバナ情報2008」更新 »