8月の朝、「子規」の世界にたつ
▼8月がはじまった。
7月から8月へ、同じ夏の月
時間も連続している。
空もつながっている 空気も大気も連続しているはず
でも ちがう
なにかがちがう。
「8月」 この世のなにかも飲み込んでしまったような月。
どの月よりもいっぱいの余韻を残す月。
▼そんな「8月」のはじまりの朝
私は、子規の世界の片隅に立っていた。
一さじの アイスクリームや 蘇る 正岡子規
こんな俳句の懸垂幕たれさがった「子規記念博物館」の前に立っていた。
道後公園の入口である。私は、子規についてあまりに無知である。
いったい「正岡 子規」とは何ものなんだろう。
下手な俳句もどきをつくりだして 少しだけ意識しだした人間。
35年の生涯であったこと、今回はじめて意識的に知った。
なんと短い生涯であったのだろう。あの写真に残る風貌、その知名度から、勝手に思いこんでいた。
病弱であったが、そんな凝縮した生涯であったとは・・・。
時間は、朝の6時すぎ、館にはいることもなかった。
前に佇んだ。というだけの話。
だが、それだけでしばしのあいだ、夏の「子規」と出会った気分になった。
公園をあがり、展望台までいってみた。
途中の色づきはじめたツバキの実が なぜか気になった。
▼そのあとに「坂の上の雲ミュージアム」で
ふたたび、「子規」にであった。
また、いつか この不可思議な魅力をもつ「この人」出会うことがあるだろうか。
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