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【授業】磁石のまわりの磁界(1)

▼授業は、新しい単元「電流と磁界」に入る。
ながいあいだ中学校で理科の授業をしてきた、そのなかでもお気に入りの単元のひとつである。
これまでの授業の記録もある。
もの準備も、比較的はやくから少しずつすすめていた。
ずっと使ってきた「授業テキスト」も印刷していた。
だから、少し楽しみにしていたのだった。
▼実際に昨日から授業をはじめてみた。
一時間をやってみての感想は、「うまくいかない」
「失敗」である。
意図したとおりにはならないのである。
「ねらい」とするところが、うまく伝わったという感じがないのである。
あのファラデーの「感動」を体験させたい。
「科学」の面白さを知ってほしい。
でも、うまくいかない。
どうしてだろう。授業計画に無理があるのだろうか。
発問がだめなんだろうか。
準備が不足しているのだろうか。
もろもろの複合されているのだろうか。
Dscf1850▼「磁極」「磁力」の科学のことばの約束から入る。
そして、あらゆる磁石に「磁極」があることを教える。
「天然磁石」を紹介する。あの柵原鉱山で手に入れた磁鉄鉱をみせる。
「磁石のむかしばなし」で、人と磁石の出会いについて語る。
磁石の不思議さの魅力、その不思議さの探究が、現代科学をつくりだした。
思い入れが強く出過ぎても・・・。
ここは、さらりとふれて
強力アルニコ磁石に「クリップを宙ぶらりん」実験をやって、
あいだにいろんなものを入れてみる
指を、教科書を、発砲スチロール、アルミホイル等々を
そして、最後に鉄を入れる。「ポトリ」とクリップは落ちる。
鉄以外のものを間に何をいれても、磁石の力はよわまることはないのだ。
そして、この磁力の及ぶ範囲、空間を「磁界」という。
これが、前段の流れである。
ちょっと、話、演示実験が中心すぎるのだろうか。
いじくって、あそんでみて体験したかったのだろうか。
▼次に、方位磁針をだす、これとてあまりさわったことのないような感じである。
これを棒磁石のまわりのいろんなところに置いて、
それぞれの場所・空間での「磁界の向き」
を確認する。
ここまでである。一時間では…。
磁力線までやろうとしたのが欲張りだったのかも知れない。
▼うまくいかない授業の「記録」を残すのには、抵抗がないわけではないが、
やっぱり まるごと「記録」だ。
授業が終わったあとすぐに理科室を出ていかずに、
磁鉄鉱や磁石をいじくっていた生徒が、
『磁石っておもろいな、なんで…』
この一言がせめてもの救いかも。


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コメント

こんばんは。電磁気の単元に入られましたね。私はもう少しで入ります。ここは中学校理科でも古典力学のはしりと並んで、科学らしいところで、われわれには面白いと思われる分野ですが、なにせ目に見えない世界を扱うので、生徒たちにはかなり難しく感じるところのようです。周到に準備して臨んだつもりでも、なかなか「面白さ」を感じさせるレベルまで持って行けません。

>ちょっと、話、演示実験が中心すぎるのだろうか。
>いじくって、あそんでみて体験したかったのだろうか。
かも知れませんね。私はクリップ宙ぶらりんをやって、アルニコ磁石で引っ張りこして遊びます。生徒はのってきますが、それだけであとへの発展には繋がりません。昨年までは運動場で砂鉄集めをさせて磁石への親近感を持たせました。最近の生徒はそうした遊びもしたことが少ないようです。しかし今年は時間に余裕がないので割愛します。

投稿: Hsakamoto | 2008/06/18 21:07

同感です。阪本さん。

>んだつもりでも、なかなか「面白さ」を感じさせるレベルまで持って行けません。

知ること、学ぶことの「面白さ」さえ実感させることできれば、あとは、今のネットの時代ですので、いろんな発展を子どもたちからやり出すかも知れないですね。
 では、どのようにして、このきっかけをつくるかですね。
 「科学史」にヒントがあるような気がしています。


>最近の生徒はそうした遊びもしたことが少ないようです。

そうなのかも知れないですね。
実に、楽しそうに「遊んで」くれますね。
このなかにこそ、きっと「発見」がありそうに思うのですが・・・。

投稿: 楠田純一 | 2008/06/20 04:12

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