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「ペンからタイプライターへ」(1)

02090002▼ 昨日は、県内の私立高校の入試であった。一昨日から天気が心配であった。受験生にとっては、できるかぎり万全の態勢で試験に臨ませてやりたい。交通機関のことを考えてそうである。受験会場へ移動する時間帯には、なんとか雪はふらなかった。ほっとした。9時すぎになって、予報どおり雪はふりだした。
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 このいちばんの「大雪」になった。夕方には、やんだ。半日よくぞずれてくれたことだ。
 校舎の周囲をまわった。冬のあいだは、色を添えるぞと頑張っている寒ツバキもふるえあがっていた。
▼『知的生産の技術』を読む。第7章「ペンからタイプライター」である。せっかく「読書」のところで、再確認したところである。「二重読み」をしようと、今回の「一回目」読みをしていった。この章は、以前に読んだときも、あまり印象に残っているところがなかったのだろうか。傍線も、蛍光ペンの跡もないのである。しかし・・・
▼冒頭、「日本語を「かく」」で次の文章ではじまる。

 「よむ」ことにつづいて、こんどは「かく」ことをかんがえてみよう。知的生産の技術としては、よむ技術よりもかく技術のほうに、はるかに問題点がおおい。一般に、よむよりかくほうが、ずっと難儀で、時間もよけいにかかるものであることは、いうまでもないが、とくに日本語では、かくことにおおくの問題点がある。(P119)

その通りだと思う。しかし、これは40年前の話で、今はこの問題点は解決しているのではないかと思っていた。それが、章を通して読み始める前の印象である。
▼ソノハナシハ\(^^\) (/^^)/コッチニオイトイテ
この章を読んで、ずっと疑問に思っていたことがひとつ解決した。今回読んで、本の文章を「引用」していて気づいた疑問であるが、梅棹さんの文章には、ひらがな異常に多い。という事実である。引用するからには原文に忠実でなければならないと思って、引用するところは、注意深く書いてみる。だが、ついつい原文から目をはなし書いてみる。そうすると自然と漢字変換をしてしまうのである。この疑問は、この章の最後まで読んでみるとわかる。この時点での、梅棹さんの「究極の筆記具」は「ひらかなタイプライター」であったのではと思われる。だから、この本の原稿も、この「ひらかなタイプライター」によって書かれたものなのではないかと思う。それが、この疑問に対する私の仮説だ。
▼「筆記具」の話から始まっている。
「毛筆」→「鉛筆」→「万年筆」→「タイプライター」と筆記具変遷の話をつづけておられる。今だったら、これは「ワープロ」の話へとつながるところであろう。等身大に読んでみよう。これを最初に読んだころ、私は、教師になりたてであったかと思う。梅棹さんも言っているが、私はそんなの比較にならないほど「悪筆」である。ちょっとそれでは、自信がある。それだけで、「教師失格」かも知れないと、真剣に悩んだこともある。だから、ここは切実な問題だったのである。文具店へ出入りして、真剣に自分に合う「和文タイプライター」をさがし回ったこともある。とても高価なもので、高嶺の花に終わってしまったが。
▼「寄り道」読みばかりになるが、章を読み終えて、梅棹さんからのバトンはどのように引き継がれたのか興味わいて「ワープロの歴史」について、googleで調べてみた。トップにあがってきたのはそのものずばり『ワープロの歴史』である。なかなか面白い。あまりにおもしろそうなので、少しネットをさまようことにする。そして、なんとこんなページに行き着いたのだ。
◆隠居、ネット時代の「知的生産の技術」を考える④「かく」なんということだ。今、同時並行で『知的生産の技術』を読んでおられる方がおられるのである。私などよりより深く、するどく読んでおられる。これから大いに学ばせてもらおうと思う。
▼休日だとどうしても時間をとってしまう。(^_^;)
まあ、これが唯一の楽しみだからと、ちょっと自分をなぐさめたりもする。

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コメント

私も大学の一次試験は雪でした。交通機関が遅れ、遅刻してあせっていたら、開始時刻が20分遅れたのでした。まあ、大学にはちゃんと合格したので、問題はなかったのですが。
それを思い出すたび、なんで、こんな時期に受験をさせるのか、まったくもって理解できないのです。風邪も引きやすい時期だし、それで人生棒にふったら(というのはおおげさか)どうなるのだ。

入学が4月だからという理由もあるでしょうし、受験が終わるとだらけるからとか、いろいろあるでしょうが、だったら、3月20日ごろ受験にするという手もあるわけです。なぜ誰もいいださないのか、まったく理解に苦しみます。

さて、タイプライター。ぼくも悪筆というか、筆圧が強く、文字を書くのが大変苦痛でした。でも、書きたいことは山ほどあって、小学生のとき、原稿用紙に30枚も40枚も文章を書いたことも再々。

親があたらしもの好きで、オフィスコンピュータを家にいれて、大喜び。中学生の時には、それで文章を書いていました。ぼくのタイプスピードは一分間に200~300文字程度ですが、これだとほぼ、話すのと同じスピードで書くことができます。場合によっては、話すより速い。

ただ、就職試験のとき、一太郎で履歴書を書いて出したら、それが理由で最終選考で落とされたことがありますし、調子に乗りすぎるとという部分もあるのですが。そのころは、文学部の先生が、ワープロでのレポートを認め亡いとか言っていましたし。

いずれにせよ、ぼくにとって、ノーミソの中を出力する装置として、パソコンはなくてはならない道具になっています。そして、知的生産の技術では全く書かれないネットの時代ということになるわけですが。梅棹流の未来予見はあるかな? 楽しみです。

投稿: 渡部義弥 | 2008/02/10 18:57

おはようございます。渡部さん
「受験期」に関する意見拝聴しました。
もっとも、聴くだけですけどね。(^^;ゞポリポリ
多くの声が、世間を動かしていくかも知れないですね。

>て、小学生のとき、原稿用紙に30枚も40枚も文章を書いたことも再々。

すごいですね。なんとも、やっぱり昔から並はずれた能力をもっておられたんだ。今度は、ぜひ「本」を創ってくださいね。

>親があたらしもの好きで、オフィスコンピュータを家にいれて、大喜び。中学生の時には、それで文章を書いていました。ぼ

はい。わかります。「あの方」だから・・・。さもありなんですね。お元気ですか。親子でリンクさせてもらっている唯一のケースですからね。何年後かに「100人リンク集の旅」というのを企画したいなと思っているんです。実際にお会いすることも含めて、訪問の旅です。

>て、パソコンはなくてはならない道具になっています。そして、知的生産の技術では全く書かれないネットの時代ということになるわけですが。梅棹流の未来予見はあるかな? 楽しみです。

『ウェブ時代をゆく』の「手ぶらの知的生産」(P145)で述べているようなのが描くことできますかね。
でも私たちは、すでにその世界を手に入れてしまっているのではないかと思ったりしています。
 【理科の部屋】ってこうして歩んできたように思います。

投稿: 楠田純一 | 2008/02/11 05:08

楠田さん
 隠居の n_shuhei です。
 現役の理科の先生に、私のエントリーを取り上げていただき感激です。
 梅田望夫さんが言うように、これからは明らかに違う世界になると思います。私はいま林住期の真っ只中にいます。残された人生は、ネット時代のおかげで、今まで学んできたことと同じくらいのことを学習できるのではないかと期待しています。雑学ですが。
 学生たちへネット時代の「知的生産の技術」を示唆することも、学校の先生の役目かもしれませんね。彼らはケイタイの使い方は良く知ってますがね。

投稿: n_shuhei | 2008/02/11 08:06

n_shuhei さん
おはようございます。
コメントありがとうございます。こちらこそ光栄です。
これまでのblogも見せていただきました。
すごい充実した日々を過ごしておられるようですね。
知的で、生産的だ。うらやましい、もうすぐ私も「隠居」です。
ソノハナシハ\(^^\) (/^^)/コッチニオイトイテ
『知的生産の技術』を読むことをとおして、こんな「つながり」ができるなんてとてもうれしいです。これまでの分も読ませてもらいました。とっても、深く、本質的なところをついておられる。それは、これまでにいっぱい「知的生産」をなさってきたからこそなんだと思います。
一緒に読めること感謝です。まずは、お礼まで・・・<(_ _)>

投稿: 楠田純一 | 2008/02/12 05:05

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