【Web更新12/09】18-49 「燐寸(マッチ)一本 化学の元!!」 等更新!!

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枯芙蓉枝折れてなほ極めけり 18/12/08撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】18-49週末定例更新のお知らせ
 師走の風が吹いている!!
 平成最後の師走の風が…
 「平成最後の」
 が枕詞になってしまった!! 今日この頃だ。それしても この30年は…

◆表紙画像集2018 更新 枯芙蓉
 今年はめずらしく、晩秋に枯れた芙蓉の枝をかなり短く刈り取ってしまった!!
 刈り取ったはずの枝が、残った枝にはさまっていた。
 芙蓉は芙蓉!!
 枯れても、枝折れても、いろ喪っても 美を極めていた。

◆ 「燐寸(マッチ)一本 化学の元!!」 更新!!
 それは実に唐突にやってきた。
 「マッチばっかり病」の再々発症である。
 どこに向うのか?、それは私にもわからない。
 「これは面白い!!」と思えることをとことん追いかけるのみである。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 2冊の【お薦め本】をここにリンクしてしまった。
 【お薦め本】を書くこととサイエンスコミュニケーターとしての「仕事」がどうツナガルのか!?
 私にはツナガッテ見えるのだが。

さあ 師走だ。
ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

 
 

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【お薦め本】『いきいき物理マンガで冒険』(マンガ・著 奥村弘二 日本評論社)

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「ボーっと生きてんじゃねえよ!」(Don’t sleep through life!)
が、今年の流行語大賞のトップテン入りした。\(^O^)/
 「チコちゃんに叱られる」は今、最高に面白い!!。
 その番組の決めセリフがこれだ!!

 ときに物理問題も登場する。
 いつだったか
 「タイムマシンがないのはなぜ?」と言う問題が出されたことがある。
 答えは「実はね。もう出来ている。」という話になり、新幹線、映画「猿の惑星」へと話が進んだ。
 そして出た!!

 アインシュタインの「相対性理論」からの説明!!

▼チコちゃんに叱られのを覚悟で、白状するが私はまだ、この「相対性理論」というやつを腹の底から「わかった!!」という気持ちになったことがない。
 もう死ぬまで無理かも知れない。(^^ゞポリポリ
 そんな私にちょっとだけ希望をもたせてくれる本と出会った。
 それが今回の【お薦め本】だ。

◆【お薦め本】『いきいき物理マンガで冒険』(マンガ・著 奥村弘二 日本評論社 2018.10.25)

 以前に紹介した『いきいき物理マンガで実験』の姉妹編だ。 
 
▼話がとんでしまわないうちに、お薦めポイント3つをあげる。 

(1)「物理を学びたくなる本」である!!

(2)徹底してわかりやすくしたstoryある冒険物語である!!

(3)「物理をやり直してみたい」大人に最適!!


(1)「物理を学びたくなる本」である!!
 本書の「はじめに」(同書p2より)説明があった。

「じゃあマンガを読むだけで物理がわかっちゃうの?」
「いやあこの本は学習マンガじゃないから…」
「この本でめざしたのは「物理を学ぶ本」じゃなくて「物理を学びたくなる本」なんだ」

 ナルホドだ。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
 確かに物理が大の苦手な私も、「これはどういうことだったかな?」と別の本を読もうとしたり、ネットで調べたりしかけたのだから、著者の意図は成功したと言えるだろう。


(2)徹底してわかりやすくしたstoryある冒険物語である!!
さらに「はじめに」(同書p2より)から引用させてもらうとこうだ。

「小学生にも読みやすいように 小3以上で習う漢字にはルビをふったんだ」
「九つの物理法則が登場する九つの世界へ」
「あるときは異世界 あるときは過去の世界」  
「ハラハラドキドキたっぷり笑ってちょぴり感動の冒険物語」


ただ単に漢字にルビをふったり、イメージしやすいマンガで描いたりしているだけでなく、そこにはstory(物語性)があるからとてもわかりやすく面白い。
「物理の面白さ」をなんとか伝えたい!!
という著者の意気込み伝わってくるというものだ。

▼最後が私には最も意味のあるお薦めポイントだ。

(3)「物理をやり直してみたい」大人に最適!!
著書は「おわりに」次のように書いた。

また、「物理をやり直してみたい」と思っている大人の方にも、この本をぜひ読んでいただきたいと思っています。ぼく自身の経験でもありますが、教科書で物理を一からやり直すのはハードですね。でも「物理学は自然現象をこんなふうに捉えているのか」というイメージができるだけで、物理の学習はずっと簡単になるし、モチベーションも上がります。この本が、そういう方々の一助になればと願っています。
(同書p173より)

今度、チコちゃんが「物理問題」を取り上げるまでに、もう一度読み直しておこう!!


 蓮根の植え替えから37週目の大賀ハス観察池、いつでも「初氷」を観察できるように水をたっぷりはった。
 スタンバイ OKだ!!

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ファラデーは「ロウソク」にどのようにして火をつけたのか!? #マッチ

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▼今年もクリスマスが近づいて来た!!
 クリスマスと言えば、思い出すのがファラデーのクリスマスレクチャー『ロウソクの科学』だ。
 『ロウソクの科学』は、1860~1861年にファラデーが青少年のために行ったものだ。
 とても面白い実験の数々が登場する。
 その実験の一部でも実際にやってみると面白いかも知れない。

 アリガタイことに、私たちはその「記録」を読むことができる!!
 
▼『燐寸(マッチ)一本 化学の元!!』を次にすすめるにあたり、私にはどうしても置き去りにしておけない未解決な「ふしぎ!?」があった。
 
(7) ファラデーは『ロウソクの科学』(1860年)で何を使ってロウソクに火をつけたのだろう!?   
・『ロウソクの科学』第一講~第六講をていねいに見るが、マッチが見あたらない?
・「安全マッチ」は使えたのか!? 微妙 (・_・)......ン?

 「それはマッチを使って…」だろうと私も簡単に考えていた。
 そこで、できるだけていねいに『ロウソクの科学』(ファラデー著 竹内敬人訳 岩波文庫)を読み返してみた。
 なんと不思議なことに「マッチ」という言葉が見当たらないのだ。
 
 原本ではどうなんだろう ?(゜_。)?(。_゜)? 

▼今一度、「ロウソクの科学」の前後のマッチの歴史をふりかえってみよう。
マッチの歴史(マッチの世界 日本燐寸工業会)より)

●1805 年 フランスのJ.シャンセルが浸酸(しんさん)マッチ、即席発火箱(French Fire Machines )を発明。
●1827 年 イギリスの薬剤師J.ウォーカーが摩擦マッチ、ウォーカーマッチ(Friction Lights )を発明し、販売。
●1831 年 フランスの化学者C.ソーリアが黄りんマッチを発明。
●1845 年 オーストリアのA.V.シュロッターが赤りんの精製に成功。
●1851 年 イギリスのオールブライトが純度の高い赤りんで作られた赤りんマッチを第1回ロンドン万国博覧会に出品。
●1855 年 スウェーデン、イェンシェピング社のJ.E.ルンドストレームがスウェーデン式安全マッチを発明、特許取得。
●1860年 ファラデー クリスマスレクチャー『ロウソクの科学』
●1865 年 イギリスのブライアント・アンド・メイ社が安全マッチを製造、販売。

問題はかなり焦点化されてくる。

ファラデーが「安全マッチ」を使ったかどうか!?

だ。

それにしても不思議だ。

 あんなに「ロウソク」についてくわしく話をしているファラデーが、「マッチ」についてはふれていないのはどうしてなんだろう!?

(8) マッチの語源は『蝋燭の芯』という意味である。
・ロウソクとマッチの関係は?

とも関係するのだろうか?

▼この機会にもう一度マッチの種類について復習をしておこう。

(10) 燐寸(マッチ)には4つのタイプがある!!
 (a)初期型「黄燐マッチ」
 (b)改良型「黄燐マッチ」
 (c)赤燐を用いた分離型「安全マッチ」
 (d)どこで擦っても発火できる「硫化燐マッチ」

ファラデーが使ったのはどれ!?
それとも別の…

 私のこだわりの「ふしぎ!?」は今年のクリスマスまでに少しでも解決するだろうか。
誰か教えて…<(_ _)>

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『燐寸(マッチ)一本 化学の元!!』のこれから!! #マッチ

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カチカチ!!『火の用心 マッチ一本 火事のもと !!』
 は師走の夜の風物詩。
 いや田舎では「カチカチ!!」でなく、「カンカン!!」の鐘の音だったような。
 いずれにしても、古い古い昔の話だ。

 『燐寸(マッチ)一本 化学の元!!』は、もちろんこの『火の用心 マッチ一本 火事のもと !!』からきている。
 我ながらうまく言ったものだ、と自画自讃してみる。


▼さてその『燐寸(マッチ)一本 化学の元!!』のこれからである。
 風呂敷広げるだけ広げまくったという感もあるが…(^^ゞポリポリ

 マッチ専門店『マッチ棒』でいただいた資料をみながら考えてみる。
 ところで、ここのマッチのゆるキャラ「モンキーマッチ」がとっても気に入ってしまった!!

◆マッチのキャラクター「モンキーマッチ」公式PV♪

は一度聞くと忘れられない!!
なぜか聞く度に元気が出てくるんだ!!

▼ここから、いつも参考にさせてもらっている

◆•マッチの歴史(「マッチの世界」 日本燐寸工業会)

のことについて、「日本燐寸工業会」に連絡してみたことがある。
 実にていねいに対応していただいた。
 不明だったこともいくつか知った。
 今度は実際に訪ねて行って、資料を前にさらにくわしいことを教えてもらおうと思っている。

▼思いつくままに当面の「これから」を列挙してみる。

(1) 「日本燐寸工業会」訪問!!

(2) 初めて工業的にマッチの生産を始めた人(マッチの始祖)・清水誠を訪ねる旅!!

(3) マッチ製造工場の見学!!

(4) 学校現場でのマッチ使用状況の調査!?

(5) ミニテキスト試案『マッチ』!!

等々

ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

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『燐寸(マッチ)一本 化学の元!!』はどこまで!?(2) #マッチ

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「ばっかり病」にも利点があった!!
 病に「利点」とは不思議な話であるが、病であるがゆえに見えてくるものがあった。
 「ばっかり病」を発症しているときは、きわめて視野が狭い。
 それは逆に言えば、いらぬ雑なることを排して、純粋にそのものを焦点化できる。
 
 マッチばっかりに固執し、焦点化することによって、見えてくるツナガリがあった!!

▼宇田川榕庵、久米通賢と多くの人の世話になりながらの「日本のマッチ」を追う旅は、とても面白い展開となってきていた。私は完全に調子にのっていた(^^)V
 次なるターゲットは、川本幸民だった。
 ここでも私は、想像以上の成果をあげたのだった。

(18) 川本幸民の資料・文献は三田ふるさと学習館にある。川本幸民は郷土のほこりだった!!

(19) 川本幸民がつくった燐寸(マッチ)ついては、『川本幸民の 遠西竒器述 解読』(足立元之編著 NPO法人歴史文化財ネットワークさんだ 2010.4.10)にとてもくわしくわかりやすく書かれていた。
 もちろんこの段階では「黄リンマッチ」である。
 なんとうれしいことに、学習館の方のはからいで著者の足立先生と電話でお話をさせてもらった!!
 

▼ここで今一度、日本のマッチの歴史を「マッチの歴史(「マッチの世界」 日本燐寸工業会) 」を参考に三人の科学者についてピックアップしてみる。


●1837 (天保8)年
・ 宇田川榕庵(ようあん)が欧州の文献を参考にマッチについての記述もある化学書『舎密開宗(せいみかいそう)』を著す。

● 1839 (天保10)年
・ 高松藩士、久米通賢(くめつうけん)栄左衛門がドンドロ附木、吹弾子(雷汞(らいこう)マッチ)を発明。史実としてはわが国最初の国産マッチの発明。

●1848 (弘化4)年
・兵庫県加古郡横谷村(現在の三田市)出身の蘭学者、川本幸民(かわもと こうみん)が黄りんを使ったマッチの試作に成功。

宇田川榕庵、久米通賢、川本幸民を訪ねる旅でだいぶんその「マッチの歴史」が見えてきた!!
三人ともマッチだけでなかった。

(20) 宇田川榕庵、久米通賢、川本幸民はいずれもが最先端のきわめてマルチな科学者だった!!
 
▼これらの事実からもつくづく実感することがある!!

(21) 「マッチの歴史」は日本近代「化学」の歴史そのものである!!

(22) 「燐寸(マッチ)一本 化学の元!!」は本当だ!! 

 このふたつが、現段階の「結論」である。
 まだまだ旅はつづく!!

(つづく)

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『燐寸(マッチ)一本 化学の元!!』はどこまで!?(1) #マッチ

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もうあきらめた!!
 私の相反する2つの持病の完全治癒は不可能である!!
 かくなるうえはこの2つの持病とうまくつき合っていくしか方法はなかった。
 「ばっかり病」!!
 と
 「あれもこれも病」!!

▼今年になって、急激に再発症してきた「ばっかり病」に「マッチばっかり病」がある。
 6月の後半から、いろいろの「あれもこれも病」にまぎれて、すっかり忘れてしまうところだった。
 ところが先日、それを思い出させてくれるひとつの文章に出会った。
 その文章は、今月号の『科教協 ニュース』(No.711 2018・12・1(12月号))にあった。

◆『シリーズ実験観察91 マッチは、擦り方の訓練だけなんてもったいない~マッチは文明の利器、楽しく遊びながらマッチの科学を学ぼう! 菅原正志』 

 実に興味深い報告・提案である。
 納得も共感もできる。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

 そう言えば私も…と、「マッチばっかり病」を思い出した次第だ。
マッチ専門店『マッチ棒』で手に入れ、そのままになっていたマッチの数々をラボの机のうえにならべてみた。
 たったそれだけの作業をしているだけで、自覚症状に気づいた!!

 「マッチばっかり病」再々発症を!!

▼ポンコツ頭、再々「整理」のため、「これまで」を繰り返してみよう。
 
◆『燐寸(マッチ)一本 化学の元!!』

 半年以上前に番号付けをしていたそのままに列挙してみる。

(1) 「マッチ一本 化学の元 !!」プロジェクトは7年前から頭のなかで「醸成」したきたこと。

(2) なぜ今、私は「燐寸(マッチ)」に注目するのか!?
・理科室のマッチが今、「風前の灯火」だ!!
・こんなすぐれもの「教材」の火を消してはならない!!
・マッチでなければできなない理科実験がある!!
・「より簡単に」「より安全に」の歴史は近代化学の歴史である!!
・マッチづくりは誇りある姫路の地場産業だ!!全国生産の7~8割がココで!!

(3) マッチの歴史(「マッチの世界」 日本燐寸工業会) はココできまりだ!!アリガタイ!!

(4) THE MAKING (101)マッチができるまで (サイエンスチャンネル 科学技術振興機構) マッチはこのようにしてつくられる!! わかりやすい貴重なビデオである!!  

(5) 「マッチの火をつける」だけでもりっぱな実験デアル!!
 くり返しになるが、これを私は大いに強調しておきたい。「実験の安全性」とあわせて指導すれば、充分一時間楽しめる実験である。子どもたちには大人気だ!!

(6) ぜひとも「マッチ」を使用したい実験(中学校を中心に)

(a) 水でマッチに火をつける。(過熱水蒸気の実験)

(b) 流れる食塩でマッチに火を!!(【三態変化】より)

(c) FeとSの「化合」は発熱反応であるを、マッチで確認する!!(【化学変化】より)

(d) 「気体」確認にマッチを使用する。水素の燃焼はマッチで!!

等々 まだまだいっぱいありそうだ!!
ともかく理科の授業でも
マッチ棒一本からはじまる化学の世界!!
を大いに楽しみたいものだ!!

(7) ファラデーは『ロウソクの科学』(1860年)で何を使ってロウソクに火をつけたのだろう!?   
・『ロウソクの科学』第一講~第六講をていねいに見るが、マッチが見あたらない?
・「安全マッチ」は使えたのか!? 微妙 (・_・)......ン?

(8) マッチの語源は『蝋燭の芯』という意味である。
・ロウソクとマッチの関係は?

(9) 小箱マッチには平均44本のマッチ棒が入っている!!
    実際に数えてみると多い少ないアリ!! 

(10) 燐寸(マッチ)には4つのタイプがある!!
 (a)初期型「黄燐マッチ」
 (b)改良型「黄燐マッチ」
 (c)赤燐を用いた分離型「安全マッチ」
 (d)どこで擦っても発火できる「硫化燐マッチ」

(11) 『マッチ売りの少女』が売ったのは、「安全マッチ」でなく改良型「黄燐マッチ」である可能性が高い!!

(12) マッチ専門店「マッチ棒」にマッチ情報のすべてがある!! 

(13) 宇田川榕庵が『舎密開宗』(せいみかいそう 1837年)で燐寸についてふれていた!?
・「第百三十章 燐の燃焼性」おそらくこの部分だろう。

(14) 津山洋学資料館に宇田川榕庵に関する資料がいっぱいある!!
・榕庵はきわめてマルチに活躍していた!!

(15) 『舎密開宗―復刻と現代語訳・注 (1975年)』 (講談社 宇田川 榕菴 (著),田中 実 (著))は面白い!!
・ついに手に入れてしまった!!

(16) 久米通賢が「わが国最初の国産燐寸(マッチ) 」(1839年 天保10年)を作っていた。!!
・雷汞(らいこう)マッチは「黄燐マッチ」ではなかった!!

(17) 鎌田共済会 郷土博物館に久米通賢の資料が集中してあった!!必見!!

(つづく)
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【お薦め本】『空の探検記』(武田康男著 岩崎書店)

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▼朝からずっと雨のなかの「雲見」だった。
 それでも、雨の日は雨の日なりの「雲見」があった。
それが面白いと思った。

 こんな身近な定点からの「雲見」をはじめるきっかけになった一冊の本があった。
 それが
 『雲のかお』(武田康男著 小学館文庫 1998.10.1)
である。
この本には、各季節、各月の特徴的で魅力的な雲の写真が多数紹介されていた。
 美しい!!
 すごいと思った。なかでも印象的だったのは「雲の日記」のページだった。

新しい季節の予感を漂わせ、

毎日、違う顔で

通り過ぎてゆく雲たち。

そんな空の下で、

わたしたちは暮らしています。
(同書P129)

のコトバから始まり、365日一年間(1997年4月~1998年3月)の定点からの「雲見」画像が記録されていたのである。
 私はこれにいたく感動した!!
 「自分でも少しでも真似がしたい!!」と思った。
 それが毎日の「雲見」のきっかけだった。
 その裏表紙には次のようにむすばれていた。

 ときには忙しい毎日を忘れて、お気に入りの雲を探してみませんか。もう一度、雲を楽しみたくなった人へ。《空の展覧会》への招待状を贈ります。

▼その招待状からちょうど20年!!
 先日の【理科の部屋】25周年記念オフでは超スペシャル企画として、「空の探検家」武田康男さんのミニ講座があった。
 美しい4K画像を見せてもらいながらの奥の深くて、とてもわかりやすい話は最高に面白かった!!
 感動することしきりであった!!
 
 そこで紹介された本が今回の【お薦め本】である。
 
◆ 【お薦め本】『空の探検記』(武田康男著 岩崎書店 2018.11.30)

 図書館用にと少し堅牢につくってある。少し高価かと思ったが、お話を聞いたあとだけにどうしてもそれを手元に置きたかった。Amazonで注文したらすぐ届いた。

▼開けてみて感動した!!
 実にすばらしい。これは絶対に【お薦め本】にあげたいと思った。
 少し興奮してしまっているので、うまくこの本のすばらしさを伝えることができないかも知れないが、書いてみたい。
 最初にいつものようにお薦めポイントを3つあげる。(同じようなことで重なってしまうが、どうしても書いておきたいだ!!)

(1)「空の探検家」武田康男のすべてがここにある!!

(2)子どもたちが最初に出会う「空」の本として最高!!

(3)すべての人にとって、今、最も魅力的な「空の探検」への招待状!! 
 

(1)「空の探検家」武田康男のすべてがここにある!!
「空の探検家」という文章は次のようにはじまった。

小学生のころ、家への帰り道に、大きな流れ星(流星)を見ました。 (中略) それらすべてを自分の目で見てみたいと思ったぼくは、百歳までの行動計画を立てました。 そうして毎日、星空を見上げるうちに、日がしずんでいくときや、夜があけていくときの空の雲にも、美しさや不思議さがあることを発見しました。 おとなになったぼくは、いつしか、空の探検家になっていました。(同書p4より)

 「空の探検家」というのは、後にも先にも唯一武田康男さんだけが正式に名のれるらしい。
 武田さんのフィールドは国の内外問わず地球規模だった。第50次日本南極地域観測越冬隊員として活躍したことでも有名である。
 私が武田さんのいちばんすごいと思うところは、次に見えてくる「空」を「予想」して、動くことである。夜昼もない、遠く離れているか近くかも問題でない。
 その「空」が見られるとなればどこにでも飛んでいく!!
そうして撮りためた画像は膨大である。そのなかから厳選し、お宝画像が大公開だ!!
 各メディア(TV、新聞など)で取り上げられたとっておきの一枚も含まれている。 

(2)子どもたちが最初に出会う「空」の本として最高!!
 子どもたちが最初に出会うものだからホンモノでありたい。
 超一級のホンモノに触れさせたい!!
 これはどんな分野においても言えることだ。
 武田さんの撮った画像は、それに応えるものばかりだ。
 『雲のかお』で私が感動した365日一年間定点「雲見」の記録もあった。
・空の365日(2005年3月~2006年2月)(p30より)  

また長年「空の探検」を続けるなかで体験したこと記した
・探検ノート 1~10 
は、今から探検をはじめようとする子どもたちとっては最高の誘いのコトバとなるだろう。

▼最後の

(3)すべての人にとって、今、最も魅力的な「空の探検」への招待状!!
 (2)と大いに重なってしまうのだが、子どもたちにとっていい本は、私たち大人にとってもいい本である。
 それはここでも通用した。
「さいごに」(p173より)は次のように書いてあった。

空にはふしぎなこともまだたくさんあります。

自分で観察したり、さらに調べたりして、

あなたなりの「空の探検」をしてみてください。

 この本は20年前の『雲のかお』風に言うならば

 すべての人にとって、最高の《空の探検》への招待状である。

 学校の「図書室」、一般の「図書館」はもちろんのこと、
 一家に一冊 ぜひぜひの お薦めだ!!
 子どもから大人まで誰もが永く永く愉しめる一冊だ!!

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【Web更新12/02】18-48 サイエンスコミュニケーター宣言 等更新!!

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蕊まぶしとなりの庭の山茶花かな 18/12/01撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】18-48
週末定例更新のお知らせ
 【理科の部屋】25周年記念オフから10日である。
 まだまだその余韻を愉しんでいた!!
 少し思い出しては (^^)V
 やっぱり理科は楽しい。人に会って学ぶのは最高に面白い!!

◆表紙画像集2018 更新  山茶花
 私の家には山茶花はない。
 しかし、毎日見るおとなりの庭には、よく手入れされた山茶花の木がある。
 毎年、となりの家のかたより このみごとな花を楽しませてもらっているのかも知れない。
 師走の光に蕊がまぶしかった!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 自らを「サイエンスコミュニケーター」と名のりはじめて、8年目!!
 「やっと」である。
 少し自分のやりたいことが見えてきた!!
 
 またまた5つの座標軸をひっぱり出してくる。
(1) 道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求!
(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。
(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!
(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!
(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 この「挑戦」、中途半端なまま放置している。
 もう少しカッコつけて言えば、「醸成」させているのである。
 見える「かたち」にするのが、今の課題である!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 今年の大晦日もオンライン「寅の日」特番(大晦日は寅彦の命日)だ。
 読むのは「日本人の自然観」である。
 
◆【ヒガンバナ情報2018】 更新!!
 「自然結実」ヒガンバナの完熟種子を完全回収のときが近づいている。
 はたして今年は何個 !? 

まったく別の作業をしていてもふっと思い出すあのひとの「あのコトバ」がある。
ゆっくり ゆっくりと 反芻してみる。
「そう言うことだったのか!!」と今さら気づく!!
今度あったら聞いてみよう。 (._.) φ メモメモ


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2018年12月(師走)の俳句「歳時記」!!

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冬のヒガンバナ!!
 師走に入って庭の定点ヒガンバナは益々元気にひかり輝いていた。
 この姿を観察してこそ植物「ヒガンバナ」を観察したことになる!!
 毎年観察していてもやっぱり感動してしまう。
 
 植物「ヒガンバナ」の一年をかけてのみごとな戦略に!!

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▼季節は本格的に冬に向う。
12月(師走)も名句を楽しませてもらおう。

◆NHK「俳句」 テキスト 

である。ここより巻頭名句11句を引用させてもらう。

(1) 堅炭をもて堅炭を割りにけり 野田別天楼
(2) 一本はうしろ姿の冬木立 和田耕三郎
(3) 教会と枯木ペン画のごときかな 森田峠
(4) 囲みたる焚火の主を誰も知らず 大類つとむ
(5) 棚吊ればすぐ物が載り十二月 岡本差知子
(6) かいつぶりさびしくなればくゞりけり 日野草城
(7) 冬の水一枝の影も欺かず 中村草田男
(8) 冬の浪炎の如く立ち上り 上野泰
(9) スリッパの数見事なり忘年会 右城暮石
(10) 柚子湯沁む無数の傷のあるごとく 岡本眸
(11) また一つ風の中より除夜の鐘 岸本尚毅


▼名句のなかから、さらにシロウトの「お気に入り」を選句してみる。
 これまたなかなか楽しい作業である!!
 こんな楽しみ方があるから、俳句が好きだ!!

【私の選んだ名句ベスト3】

(7) 冬の水一枝の影も欺かず 中村草田男

(11) また一つ風の中より除夜の鐘 岸本尚毅

(10) 柚子湯沁む無数の傷のあるごとく 岡本眸

【次点】

(2) 一本はうしろ姿の冬木立 和田耕三郎

 選句のときに作者の名前を見て選ぶのは邪道らしい。しかし、今回はその邪道で選んでしまった。(^^ゞポリポリ
 ベストワンに選んだ「中村 草田男」は私にとって特別な存在である。
 なぜか心に響いてくるものがあるのだ!!

▼景を「5・7・5」で詠むことが、きわめてすぐれた自然観察の方法である。
 それを教えてくれたのもやはり寺田寅彦だった。
 
 今月もどんな景に出会い、どんな句が詠めるだろう!?
 シロウトの悪戦苦闘がつづく。
 それはまた最高にゼイタクな喜びでもある。

 蓮根の植え替えから36週目の大賀ハス観察池はすっかり干上がっていた。
 昨日の午後、ホースで水をいっぱい入れた。
 これで「初氷」もしっかり観察できるだろう。さて、それはいつだろう!?

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2018年12月(師走)の「雲見」は!?

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▼さあいよいよ平成最後の師走だ。
 師走はどんな「雲見」になるだろう!?
 
 その前に11月(霜月)の「雲見」をもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返ってみよう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   2
・巻雲   1
・巻積雲   3 
・巻層雲  4 
・高積雲  7 
・高層雲  3 
・層積雲  3  
・積雲   5
・層雲   0    
・乱層雲   2   
・積乱雲  0

 「高積雲」7 「積雲」5 が目立つ。
 私には巻々三兄弟(「巻雲」「巻積雲」「巻層雲」)の合計8の方が印象にある。


▼12月(師走)の「雲見」の予想に入ろう。
 まずは昨年12月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2017年12月 (気象庁)

 師走と言えば、「初雪」「初氷」はいつだろ!?
 「暖冬」といううわさだがほんとうだろうか。
 では、「雲見」はどうなるのだろう。天気図の「縦縞」が目立ってくるのはいつごろだろう。
 そのとき、空はどんな顔を見せてくれるのだろう。

▼もう少しローカルにいこう。
ひとつは

◆気象庁・一か月予報(近畿地方PDF版)

だ。
 やっぱりそうだ。
 「暖冬」はほんとうのようだ。さっそくあたたかい日々が続きそうだ。
 「西高東低」のおきまりの気圧配置も少ないようだ。
 
もうひとつも よりローカルに迫ってみよう。

◆兵庫県 福崎の気温、降水量、観測所情報(アメダス)

 雨温図によれば、12月は一年中で1月に次いで降水量が少ない。
 ナラバ どんな「雲見」になるのだろう!?
 
 師走ナラデワの「雲見」はあるだろうか。

▼【理科の部屋】25周年記念オフでは、「空の探検家」・武田康男さんのミニ講座を受けた。
 さらには、「もくもくシール」の理科ハウスも同席されていた。
 私の「雲見」人生にとっては超スペシャルのオフになった。
 
 あまりにいっぱいありすぎて、この「雲見」そのものことを話題としなかった。
 モッタイナイ!!ことをしてしまった(^^ゞポリポリ

 まあ、これはこれからも毎日「雲見」を楽しみ続けるということで取り返していきたい。
 そんなにいきがることでもないが。

 「雲見」は私の究極の道楽だ!!
 
  

 

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