2024年・ついにヒガンバナの「初見」だった!!(2024/09/15) #ヒガンバナ情報 #開花情報 #日本ヒガンバナ学会 #走りもの変わりだね

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▼えっ、まさか!?
 あの草むらのなかの「赤い」かたまりはヒガンバナ!?

 近づいて見ると、やっぱりヒガンバナだった!!
 それに花はすでに「満開」をすぎたものも見られた。

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▼これが、今年のヒガンバナの「初見」だった!!(2024/09/15)
 先日(2024/09/13)、「初見」を期待して、広範囲に動いたばかりだというのに。
 なんと「初見」の場所は、家から歩いて数百メートルの場所だった。
 まさに「灯台もと暗し」だ!!
 でも、それは例年の「定点観測」とはちがう場所だった。
 いくつか設けている「定点観測」の場所では、まだまったく花茎はのびて来てはいなかった。
 なぜだろう!?
「ふしぎ!?」だ!!

▼今年、もうひとつ「ふしぎ!?」に思っていることがあった。
 例年、夏の終わりにヒガンバナ開花に先立ち、花茎をのばし開花してくる「キツネノカミソリ」の姿がまだまったく見られないのである。
 同じリコリスの仲間の「夏ズイセン」は見られることは見られたが、例年の場所に見られないところもあった。
 今年の夏の「猛暑」は、リコリスの仲間になにか「異変」をもたらしいるということはないだろうか!?

▼「異変」と言えば、ヒガンバナの「自然結実」になにか影響はないだろうか!?
 本来3倍体である日本のヒガンバナは「結実」して「種子」をつくることがないと言われている。
 しかし、私は2013年の「自然結実」群生地発見以来、たくさんの「結実」「種子」を見てきている!!
 それでは今年は!?
 今年の展開が楽しみである!!

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【Web更新9/15】24-37 【ヒガンバナ情報2024】等 更新!!

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子規忌にはそろり間に合う糸瓜哉 24/09/14撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-37
週末定例更新のお知らせ
 はや9月半ばである。
 でもまだこの「暑さ」はつづいていた!!
 どこまで!?
 あらためて私たちは「地球号」の住人であることを自覚する。
 「大気の物理学実験室」に暮らしていることも!!

◆表紙画像集2024 更新 糸瓜
 子規忌(糸瓜忌)が近づいて来た。
 子規庵でおすそ分けしてもらった「子規庵の糸瓜」が、今年も大きくなってきた。
 糸瓜の数が少ないかと思っていたが、ここへきて次々となりだした。
 アリガタイ!!

◆【ヒガンバナ情報2024】 更新!!
 実生コヒガンバナは、今年は7鉢も開花した。
 野のヒガンバナは、この「暑さ」の影響か 開花期遅れているように思えた。
 全国からのヒガンバナ情報が楽しみである。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 2ヶ月つづけて、「寺田物理学」をテーマしてきた。
 あと一回ある。
 何が見えてきたのか 大きなことは言えないが
 「物理学」が少しだけ面白いものと見えてきたかも。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 今年14冊目の【お薦め本】を書いた。
 本の紹介をすると言うより、自分の読書メモ・覚え書きのようなものになった。
 なにより自分自身の「記録」として残しておきたい。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから24週目だった。
 池の周囲に育っていた朝顔の蔓が、大賀ハスに巻き付いてたいへんなことになっている。
 取り除く作業が必要かも知れない。
 「蓮の実」の収穫もそろそろ !!

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2024年・ヒガンバナの「初見」はまだだった!!(2024/09/13) #ヒガンバナ情報 #開花情報 #日本ヒガンバナ学会 #巾着田

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▼一昨日(2024/09/13)、ヒガンバナの「初見」を期待して少し広範囲に動いてみた。
 「自然結実」ヒガンバナ群生地をみつけた「安富」
 その翌年に群生地をみつけた「夢前」
 かなり入念に観察したつもりだが、「花芽」が顔を出し、花茎がのびてきているはひとつもみつけることができなかった。
 豊かに実る稲穂とのコラボは、今のところまったく見られなかった。

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▼「福崎」にもどり、例年の「初見」の場所にも行ってみるが、のびてくる花茎をみることはできなかった。
 むき出しになった「球根」が見られるのみだった!!
 例年、真っ赤に燃える松明の行列が見られる畦も、そのきざしもまったくなかった!!

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▼やっぱり例年にくらべ遅れている!!
 それは確かだ。
 やっぱり つづくこの「猛暑」の影響だろうか!?
 以前に 地温が「25℃以下」というのが、ひとつの目安であると聞いたことがある。
 それはほんとうだろうか!?
 「水」も関係しているように思うが

▼全国のヒガンバナスポットではどうだろう!?
 あの「巾着田」ではどうだろう。

◆埼玉県日高市・曼珠沙華の里「巾着田」公式ホームページ - 秋 ...

 やっぱり遅れているのかな!?
 あなたの地域ではどうですか!?

 

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【お薦め本】『三つの石で地球がわかる』(藤岡換太郎著 講談社 ブルーバックス)

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▼ポンコツ度がますます加速してきた。
 同時にいくつかのことを考えることができない。
 けっこう「三つ」にこだわていた。
 木村学氏は『地質学の自然観』のなかの「これから論文を書こうとする若い読者のために」で次のようにのべていた。

 私は多くても論点は三つまでと決めています。
  なぜなら、これもまた読者の立場に立ってみましょう。三つ以上は多すぎる、と思うからです。人間の記憶能力のキャパシティーで、すとんと腑に落ちるのはせいぜい三つまででしょう。また、だらだらと並べるとインパクトが下がります。プライオリティーの低い論点は、重要な三つに比べて、明らかに比重を下げて一括するなどの書き方が必要と思います。(同書 P224より)

 私のようなポンコツにもずいぶん示唆的です。
 
▼その「三つ」にこだわった本に出会った。
 その本のタイトルからして、とても気に入った!!
 【お薦め本】にあげることにした。

 ◆【お薦め本】『三つの石で地球がわかる』(藤岡換太郎著 講談社 ブルーバックス 22017.5.20)

こちらの方も「三つ」にこだわってみよう。
 【お薦め】ポイントをさきに「三つ」あげてみる。

(1)石の科学を単純化することで、使える科学にしてくれている。
(2)中学理科の根拠を再確認できる。
(3)プレートテクトニクスを学ぶ基礎知識を教えてくれている。

▼ではひとつずつ行こう。
(1)石の科学を単純化することで、使える科学にしてくれている。
 えっ!?
 ほんとうに「三つ」でいいの? 正直に言うと最初は半信半疑だった。
 それを見透かしたように、著者は「まえがき」のなかで強く言い切っていた。

 この本は、そういう不満に応えるために書きました。石の名前は、いくつも覚える必要はありません。基本的には、たった三つ、覚えるだけでいいのです。
 三つの石を覚えるだけで、石というものの本質がわかります。たくさんあるほかの石のことも体系的に頭に入ります。さらには、石がどう進化したかがわかります。生きもののように石も長い年月かけて進化しているのです。
 そして、石の進化とはすなわち、石によってできている地球の進化でもあります。
地球が現在の姿になるまでに進化してきた歴史は、三つの石の物語でできているのです。(同書P4より)

 さて、みなさんはこう言われて「三つ石」は何かわかりますか!?
 本文を読む前に私は<予想>してみました。 
 「二つ」まで当たりました!!
 もう「一つ」だけはわかりませんでした。少しだけ余談になりますが、偶然先日訪ねて行った「新温泉町・山陰海岸ジオパーク館」で、この石の<ホンモノ>と出会いました。
 <ホンモノ>を見た後に、もういちどこの本の説明を読んでみました。
 ナルホド!! 
 です。
 「三つ石」それぞれに一つの章を設けてくわしく基本から説明されています。

(2)中学理科の根拠を再確認できる。
 わかっているつもりで教えてきた「中学校理科」の石の知識を、あらためて「科学する」ことができました。具体的に語ってくれているのもアリガタイ!!

 私が理科の先生だったら、やはりカレー鍋のたとえを持ち出すでしょう。第2章でも玄武岩をいろいろの「具材」が溶け込んだカレーに見立て、それが冷えるとさまざまな具材が結晶になって出ていくために、カレーがさまざまに変化するという話をしました。
 そのときは個々の具材、つまり造岩鉱物の名前は出しませんでしたが、あらためて中学校の授業として考えると、造岩鉱物の名前もあげて、マグマの結晶分化について説明したいと思います。そこで、以下は、その考えに沿って話を進めていきます。(同書P157より)
 
アリガタイ!!
 授業づくりの参考になることはまちがいない。
 あえて専門家としての苦言を呈してくれているのもアリガタイ!!
 教科書に書かれていることを絶体的なものであると教える側が鵜呑みにして、それを丸暗記させるようなことだけは、説対にしてほしくないと思います。(同書P162より)

▼では最後のお薦めポイントにいきます。
(3)プレートテクトニクスを学ぶ基礎知識を教えてくれている。
 実はこの本のサブタイトルは
 「岩石がひもとくこの星のなりたち」
 となっています。
 そうです、「三つの石」に徹底してこだわりぬくことによって、ドラスティクな「地球進化」の物語を語ってくれているのです。

 三つの石によって、地球にはほかの惑星にはない特徴ができあがりました。まず層構造が生まれ、プレートがつくられ、プレートテクトニクスが起きて、水が大循環して地球内部へと運ばれるようになりました。水は生命をつくる一方で、地下深くに運ばれることによって島弧をつくり、島弧が衝突・集積することで大陸が誕生しました。私たち人間を含めた、多くの地球生命が住める場所ができたのです。三つの石が地球を特別な星へと進化させたのです。(同書P190より)

 面白いです!!
 「三つ」へのこだわりのおかげで、ポンコツ頭も「整理」しながら読むことができました。

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本日(2024/09/11)、第389回オンライン「寅の日」!! #日常身辺の物理的諸問題 #traday #寺田寅彦

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▼科学者・寺田寅彦は「柿の種」(青空文庫より)のなかで次のようなことを言っていた。
 

日常生活の世界と詩歌の世界の境界は、ただ一枚のガラス板で仕切られている。
 このガラスは、初めから曇っていることもある。
 生活の世界のちりによごれて曇っていることもある。
 二つの世界の間の通路としては、通例、ただ小さな狭い穴が一つ明いているだけである。
 しかし、始終ふたつの世界に出入していると、この穴はだんだん大きくなる。
 しかしまた、この穴は、しばらく出入しないでいると、自然にだんだん狭くなって来る。

 これは「日常生活の世界」と「詩歌の世界」だけでなく
 「日常生活の世界」と「科学の世界」でも言えることもしれない。

▼本日(2024/09/11)は、第389回オンライン「寅の日」である。
 9月のテーマは、8月につづいて「寺田物理学」についてある。

【9月テーマ】「寺田物理学の行方2」

 である。その一回目の本日は「日常身辺の物理的諸問題」を読む。


◆本日(2024/09/11)は、第389回オンライン「寅の日」!!

●「日常身辺の物理的諸問題」(青空文庫より)


▼のっけから、「科学」(「物理学」)は「日常」なかにゴロゴロあるよと語りかけてくる。

 毎朝起きて顔を洗いに湯殿の洗面所へ行く、そうしてこの平凡な日々行事の第一箇条を遂行している間に私はいろいろの物理学の問題に逢着(ほうちゃく)する。そうしていつも同じようにそれに対する興味は引かれながら、いつまでもそのままの疑問となって残っているのである。今試みにその中の二三をここにしるすことにする。

そして、まず第一にこれをあげる。
 第一は金だらいとコップとの摩擦によって発する特殊な音響の問題である。普通の琺瑯引(ほうろうびき)の鉢形(はちがた)の洗面盤に湯を半分くらい入れる。そうしてやはり琺瑯引きでとっ手のついた大きい筒形のコップをそのわきに並べて置き、そうしてコップの円筒面を鉢の縁辺に軽く接触させる。そうして顔を洗うために鉢(はち)の水が動揺すると、この水の定常振動と同じ週期で一種の楽音を発することがしばしばある。それでよく気をつけて見ると、これは鉢の縁とコップとの摩擦によって起こる鉢の振動のためらしい事がわかった。

 かように「ふしぎ!?」は「日常」にゴロゴロだ!!
 それを力説するだけでなく、寅彦の本意に入っていく。
それにもかかわらず物理学をデモンストレートする先生がたはなかなかこの目前の好個の問題を手に取り上げて落ち着いて熟視しようとはしないのである。

しかし私の希望するところはだれか日本人でこの方面に先鞭(せんべん)をつけてくれる人があればいいと思うのであるが、日本ではたいてい西洋の学者がまずやり始めて、そうして相当流行問題になって来ないと手を着ける人が少ないようであるから、まず当分はこれらも例の「ばからしい問題」として、私の洗面台とそうして東京の街路の上に残されることであろう。

 ちょっと愚痴ってみて、でもいっぱいいっぱい具体例はあるではないか、とやる
 水滴の合流するしかたの統計的方則に関しては現在の物理学はほとんど無能に近いと言っても過言ではない。これに類する多くの問題は至るところに散在している。たとえば本誌(科学)の当号に掲載された田口※(「さんずい+卯」、第4水準2-78-35)三郎(たぐちりゅうざぶろう)氏の「割れ目」の分布の問題、リヒテンベルク放電像の不思議な形態の問題、落下する液滴の分裂の問題、金米糖(こんぺいとう)の角(つの)の発生の問題、金属単晶のすべり面の発生に関する問題また少しちがった方面ではたとえば河流の分岐の様式や、樹木の枝の配布や、アサリ貝の縞模様しまもようの発生などのようなきわめて複雑な問題までも、問題の究極の根底に横たわる「形式的原理」には皆多少とも共通なあるものが存在すると思われる。

▼寅彦の本意(意図)は、後半になっていよいよ深まっていく。

しかし以上のいわゆる非再起的の場合でも、統計的の意味ではちゃんと決定的再起的である。そうして「方則」も統計的には立派に存在しているのである。翻って従来の決定派の物理学について考えてみても一度肉眼的領域を通り越して分子原子電子の世界に入ればもはやすべての事がらは統計的、蓋然的がいぜんてきな平均とその変異との問題にほごされてしまう。のみならず今日ではその統計的知識にさえもある不可超限界が置かれようとしているのである。

 そして、こう言い切る。
 それは私が結局何物もないところに何物かを求めているためであろうか。それがそうではない証拠にはちゃんと眼前の事象が存在している。すなわち事象は決してめちゃくちゃには起こっていない。ただわれわれがまだその方則を把握(はあく)し記載し説明し得ないだけである。

最後にはこう述べていた。
そうかと言ってみずからこれらの多くの問題のどれもに手を着けることは到底不可能である。それで私が今本誌の貴重な紙面をかりてここにこれらの問題を提出することによって、万一にも、好学な読者のだれかがこの中の一つでもを取り上げて、たとえわずかな一歩をでも進めてくれるという機縁を作ることができたら、その結果は単に私の喜びだけにはとどまらないであろうと思うのである。

 寅彦がこう書いてから 93年!!
 寺田物理学はどこまで!?

 私たちは「日常」のなかで、あの「小さな穴」を行ったり来てして「科学」を楽しんでいるかな!?

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2024年・実生コヒガンバナの開花がすすむ!!(2024/09/09) #コヒガンバナ #コヒガンバナの種子 #2倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼コヒガンバナの「種子」から育てた実生コヒガンバナ。
 実生実験をはじめて10年目の今年!!
 いよいよ花茎を伸ばし開花し始めた。もう「満開」に達したものもある。
 倉庫の西に置いた10鉢、そのうち花茎が伸びてきたのは6鉢。
 花茎の長さを測ってみた63㎝、62㎝、63㎝、43㎝、67㎝、57㎝
 花茎が60㎝を越えたものは、ほぼ満開に近かった。

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▼日の当たる庭に出したのは6鉢、そのうち花茎が伸びてきて開花したのは1鉢だけ。
 花茎の長さは50㎝。 
 もう「満開」を過ぎたかのようだった。
 
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▼現在のところ花芽が顔を出し花茎が伸びてきたのは7鉢だ。
 これまで地上にはなにも見えなかったのに
 またたくまにスルスルと花茎をのばし、開花する姿は
 やっぱり「ふしぎ!?」だ!! 

 花茎をのばして来なかった他の鉢の球根はどうしているんだろう!?
 今年はやめた!!といつ判断したのだろう。
 来年はどうだろう!?

 やっぱり、ここにも「臨界点」があるのだろうか!?

▼もうひとつの「ふしぎ!?」があった。
 昨年は、3鉢で「開花」し、その後に「種子」らしきものをつくった。
 いつ、どのように「受粉」したのだろう!?
 今年は、そのあたりをよく観察しておきたい。
 
 ここへきて「コヒガンバナは2倍体!!」にやっと納得するのだった。
 栗田子郎先生に見てもらいたかったなあ!!

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【Web更新9/8】24-36 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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いつまでも旅立ち迷う白露かな 24/09/06撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-36
週末定例のお知らせ
 9月にはいって、実質的な一週間がすぎた。
 でもやっぱり「夏」はすぎさらなかった。
 暑い!!
 日々の暮らしがいかにこの「天気」の影響を受けているかを思い知った。
 さあ 次の一週間は!?

◆表紙画像集2024 更新 仙人草
 「白露」は過ぎた!!
 ひとり吟行の時間帯を通常にもどしたいが、なかなか決断が着かない。
 まだまだのこの暑さでは
 仙人草の「白」が、そこかしこの土手に目立つ!!
 それだけが「白露」を気づかせてくれた。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 日本海にむけての「雲見」の旅。
 それはゆっくりすすむ 「動く大地」を科学する とリンクする旅だった。
 まだまだ学びたいこといっぱいだ。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 毎月の「雲見」と俳句「歳時記」だけの更新。
 それが Webテキスト『天気の変化』とどうツナガルのか!?
 つづけながら考えてみよう。

◆【ヒガンバナ情報2024】 更新!!
 実生コヒガンバナは、昨年とほぼ同時期に花茎をのばし、開花してきた。
 今のところ7鉢から、花芽が顔を出し花茎がのびてきた。
 野のヒガンバナの「初見」はまだだ。
 この「猛暑」はやっぱり影響しているのだろうか。

 大賀ハス観察池。蓮根の植え替えから23週目!!
 遅れてきた6号大賀ハスの果托には、たったひとつだけ「実」になろうとしていた。
 他の「実」の収穫は急いだ方がよさそうだ。
 
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「動く大地」を科学する(47) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #加西層群 #中生代ジュラ紀 #泥岩 #化石

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▼またまた大げさな話をする。
「慣れ」というものは実に不思議なものであ。
 当初は、「地質図」を読み解くなどという作業はとうてい私には無理だと思っていた。
 ところが徐々にこの頃、目の前の山々が「地質」「地質時代」と結びつけて見えるようになってきたのである。
▼七種の山々の「生野層群」につづいて、市川の西岸で残っている最後の地層は、「加西層群」 である。
 「地質図」の凡例の表記にはこう書いてあった。

●中生代 ジュラ紀古世 加西層群C 層 丹波帯 

再び「加西層群」について読んでみる。

加西層群 この地層群は加西市北条町から北へ約20㎞、東西方向へ約18㎞の三角形に近い形で分布する。そして岩相上からA、B、Cの三累層に区分される。これら累層のうち福崎町に分布するのはA、Cの2累層で、前者は市川の東岸に、後者は西側にみられる。 

▼ではそのC層の解説を読んでみる。
 C層 福崎町では市川の西岸に分布する。しかし、本層は多可郡八千代町大屋村付近から市川町瀬加の谷を流れる岡部川にそって走る断層より北側に主として分布し、この断層と安富断層によってA層と接している。C層の岩相は泥岩にチャートのレンズ、緑色岩のほか、A層に比べ多くの砂岩をはさむのが特徴である。この地層が最もよく観察できる多可郡八千代町の笠形谷では、下位から黒色泥岩に2㎝前後の厚さのチャートレンズをはさむ下部層、泥岩にチャートレンズをともなった緑色岩をはさむ中部層、砂岩および砂岩のブロックやレンズを多くはさむ上部層に区分される。福崎町内の本層は砂岩のブロックをしばしばはさむので上部層に対比されるのかも知れない。

▼この層の「化石」については、つづけてこう書かれていた。

 化石は福崎町内では確認されていない。しかし、多可郡八千代町内では数多くみつかっており、それらはいずれも中生代ジュラ紀古世の放散虫化石である。したがって市川東岸に分布するA層よりはやや古い。

 
やっぱり「化石」は、地層の年代の謎を解く「鍵」であるのだ!!
 これで実におぼろげであるが、町内の「地史」が見えてきつつあった。

(つづく)

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新温泉町・山陰海岸ジオパーク館を訪れた!!(2) #新温泉町 #山陰海岸 #ジオパーク #日本海形成 #プレートテクトニクス

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▼いよいよ入館した!!
 いきなりビデオを見せていただいた。アリガタイ!!
 山陰海岸ジオパークを概観するすばらしいものだった。
 必見だ!!

 入り口のパネルがこの館のコンセプトを主張していた。
 そして、いきなり見た!!
 私が今、もっとも見たいと思っていた石を

 あのアポイ岳の「カンラン岩」!!

 もちろんホンモノだ。

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▼そして、いよいよ巨大「日本近海海底地形模型」だ。
 なんとも巨大である!!
 自分が日本列島を見下ろす超巨人にでもなったつもりで、あちらからこちらから眺めてみる。
 太平洋側から 大陸側から
 なかなか体験できない景だ!!
 地名のボタンを押すとランプが点灯する。
 あの「南海トラフ」は!?
 「日本海の海底」は!?

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▼次は、館のもうひとつのメインコーナー「ジオストーリーコーナー」!!
 ゆっくり ゆっくり 歩みながらパネルから学ぶ。
 「知識」だけなら、書籍などから学ぶことができるかも知れないが、ここはそれだけではなかった!!
 その時代に関連する「岩石」「化石」がそこに展示してあるのだ。
 ホンモノが!!
 何度繰り返して見て回っても面白い!!
 
 「日本海形成」のジオ物語!! 

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▼館内には2Fもあり、他にも興味深いコーナーがいっぱいあった。
 「玄武洞」のコーナーもあった。
 なかでも面白そうな「体験コーナー」だ!!
 「鳴き砂」を体験したり、顕微鏡観察できたり、本格的に地学実験を楽しむようになっている。

 「ジオパーク館の体験コーナーで考えよう」のワークシートがいっぱい準備されていた!!
 そこかしこに「ホンモノで学ぶ!!」の主張を感じた!!
 驚くべきことがある。
 それはこんな面白い「ジオパーク館」の<入館料>が無料だということだ!!
 アリガタイ!! 深謝!!

 次はぜひ「但馬御火浦」を船で巡りたいものだ。
 
(了)

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新温泉町・山陰海岸ジオパーク館を訪れた!!(1) #新温泉町 #山陰海岸 #ジオパーク #日本海形成 #プレートテクトニクス

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玄武洞を訪れた次はここを訪れようと決めていた!!

●新温泉町 山陰海岸ジオパーク館

 列車の車窓から見える山陰海岸の景が誘ってくれていた。
 さっそく日本海が迎えてくれた!!

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▼この景がまったくのはじめてということではなかった。
 以前にホタルイカ料理をもとめてここへきたことがあった。
 そのときついでに立ち寄った「ジオパーク館」に強烈な印象をおぼえた。
 面白い!!
 きっと いつか ちゃと時間かけてと思っていた。

▼その「いつか」のときだった!!
 館の玄関先(屋外)に展示された巨大岩石標本に圧倒される。
 ホンモノに学べ!!
 を主張しているようだった。

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▼入り口のパネルに本館のメインテーマがかかげてあった。

『日本海誕生の成り立ちを語る岩石・化石を展示』

 さあ、いよいよだ!!

(つづく) 

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