『寺田寅彦全集 科学編 全六巻』(岩波書店)を手に入れた!! #traday #寅の日 #寺田寅彦

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▼ずいぶん迷った。
 すべての断捨離を決行しなければならない時期になって、この買い物はちょっと勇気がいった。
 でも気になってしかたなかった。
 オンライン「寅の日」をすすめるなかで、随筆は青空文庫の世話になって読むことができるが、科学論文は無理だった。
 だから、その大元になった科学論文を見てみたいとずっと思っていた。
 それをついに手に入れた!!

●『寺田寅彦全集 科学編 全六巻』(岩波書店 1985.12.2 第2刷)

▼手に入れる前に、寅彦のことならなんでも知っておられる寅彦研究の大先達のSさんに前もって聞いていた。
 そしたら、第一巻から第五巻は英文、第六巻のみ邦文ということだった。
 なるほど箱をあけてみると、そうだった!!
 もう これだけでも 圧巻だ!!
 ページを開いてみて、なおさらだ!!
 第一巻を開いてみたら、寅彦の写真がでてきた。なんかとてもうれしい気分になった。

 科学論文を読むと言うより、私には、これが「寺田寅彦 科学資料館」に見えてくるのだった!!

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▼論文そのものの読み解きは歯が立たなくても、図、グラフ、写真は十分楽しめた!!
 
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ON THE MECHANISM OF SPONTANEOUS EXPULSION OF WISTARIA SEEDS

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ON THE MOTION OF A PECULIAR TYPE OF BODY FALLING
THROUGH AIR-CAMELLIA FLOWER

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▼「にわか寅彦ファン」が、今さら寅彦研究をすすめようとは思わないし、またそんな力量もない。
 寺田寅彦の「科学」の世界を楽しみたいだけだ!!
 
 してみると、この「寺田寅彦 科学資料館」は、けっこう面白いかも!!
 いつでも、開館中というのもアリガタイ!!
 

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「寺田物理学」とは!?(12) #寺田物理学 #traday #寅の日 #寺田寅彦 #藤の実 #アポトーシス #池内了

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▼2021/02/27の夕方のことだった。「その場所」に行ったのは。
 実はなかばあきらめかけていた。
 「今年も、やっぱり藤豆が、はじけ飛ぶのを観察することができなかったか」と。

 「その場所」は、昨年の夏あたりから目をつけていた。ある公園の藤棚だ!!
 ときおり、「その場所」に行きまだかまだかと観察していた。
 その日のいちばん近くでは、2021/02/16に行って、藤棚にいっぱいの藤の実の鞘がぶら下がっているのを確認していた。
 ところが、この日は、様子が少し変わっていた。
 藤棚の下の砂利の上には、夥しい数のねじれた鞘が落ちていた。
 たまたま藤棚の下にあった板の上には、ねじれた鞘といっしょに飛び散った藤豆も確認できた!!

 2021/02/16と2021/02/27の間にその「瞬間」があったのだ!!
 その「瞬間」に立ち会うことはできなかったが、一歩 「夢」に近づいた!!

 この「夢」は寅彦の「藤の実」(青空文庫より)を読んだときからはじまった!!

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▼まだまだ続けよう。「寺田物理学」とは!?
 参考にさせてもらうのは続けてこれだ。

●「第二章 寺田寅彦が提唱した新しい科学」池内 了(『寺田寅彦と現代 ~等身大の科学を求めて~』(池内 了著 みすず書房)より)

 またまた興味深いコトバが出ていた。
 「アポトーシス」である。

「アポトーシス」  寺田寅彦は、現在、「アポトーシス」と呼ばれる生物現象に気付いていた。アポトーシスとは、遺伝子にプログラムされた細胞死のことで、しかるべき時期に細胞が死を迎えるようセットされており、それによって生物の形態形成が完成する仕組みになっている。秋の落葉、昆虫の変態、おたまじゃくしの尾の消失、指の形成、などがその代表例である。(同書P54より)

▼先の「藤の実」のことが取り上げられているので少し長く引用させてもらおう。

 寺田は「藤の実」(昭和八年四月)の中で、アポトーシスに気付いたことを記述している。ある日、藤豆が一斉にはじけるのに遭遇する。そこで、枯れ死しているような豆の鞘から、どうして藤豆がはじけるのかの機構を研究するのだが、もう一つ大事なことに思い至った。

植物界の現象にもやはり一種の「潮時」とでもいったようなもののある

ということである。春の庭先で風もないのに椿の花が一斉に落ちることにも気付いていた。 また、銀杏の葉が

 ほとんど突然にあたかも一度に切って散らしたようにたくさんの葉が落ち始めた。驚いて見ていると、それから十余間を隔てた小さな銀杏も同様に落葉を始めた、まるで申し合わせたように濃密な黄金色の雪を降らせる

のを目撃したのだ。「どこかでスウィッチを切って電磁石から鉄製の黄葉をいっせいに落下させたとでもいったような感じ」 を持った。そこで考えたのが、

葉という物質が枝という物質から脱落する際には、ともかくも一種の物理学的の現象が発現している事も確実である

ということだった。「潮時」と呼んだ「物理学的の現象」が存在することを確信したのだ。まさに、アポトーシスの存在を予感していたと言える。(アポトーシスは、ギリシャ語で「離れて」「落ちる」の意味がある)。(同書P55より)

▼まだ続けよう。

彼が

このことはわれわれにいろいろな問題を暗示し、またいろいろの実験的研究を示唆する。もしも植物学者と物理学者と共同して研究することができたら案外おもしろいことにならないとも限らない

と書いているように、実際に細胞レベルでの落葉のメカニズムについて、植物学者と物理学者の共同研究が行なわれていれば、アポトーシスの発見は日本人の手になっていたかもしれない。(同書P56より)

 やっぱりここでも「寺田物理学」は、古くて新しかった!!
 いや新しすぎたのかも!? 

 来年は、いや今年かも知れない。
 ぜひとも、「藤の実」のその「瞬間」に立ち会いたいものだ!!

【2021/02/27の藤棚】
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【2021/02/16の藤棚】
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(つづく) 

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2021年3月(弥生)の俳句「歳時記」!! #歳時記 #オンライン句会

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▼昨日の朝、春の嵐は、近畿地方に「春一番」をもたらした!!
 
 100分de名著3月「災害を考える」(Eテレ)の第1回寺田寅彦では、若松英輔氏は寅彦の次の一句をとりあげた。

哲学も科学も寒き嚔(くさめ)哉 (昭和八年)

▼さあ、3月も名句の鑑賞よりはじめる俳句修業だ!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト 

である。ここより巻頭の名句11句を引用させてもらう。

(1) ケーキ焼く子が厨占め春休み 稲畑汀子
(2) 薔薇色となり流氷が沖めざす 鷹羽狩行
(3) たんぽゝや長江濁るとこしなへ 山口青邨
(4) ややこしき名を苗札に書きにけり 細川加賀
(5) 流し雛堰落つるとき立ちにけり 鈴木花蓑
(6) 夕雲のふちのきんいろ雛納め 鍵和田秞子
(7) かくれんぼ入れてふくらむ春炬燵 八染藍子
(8) 象よりも大きく涅槃したまへり 有馬籌子
(9) 卒業の吾子の矢絣飛ぶごとく 藤田湘子
(10) さざなみの遠くは照りて白子干 伊藤道明
(11) 茎立と水平線とありにけり 森田 峠

▼俳句修業の第一歩は「選句」から!!
 シロウトの無手勝流「選句」!!
 今月も楽しみながら挑戦してみよう。 

【私の選んだ名句ベスト3】

(9) 卒業の吾子の矢絣飛ぶごとく 藤田湘子

(5) 流し雛堰落つるとき立ちにけり 鈴木花蓑

(3) たんぽゝや長江濁るとこしなへ 山口青邨

【次点】

(11) 茎立と水平線とありにけり 森田 峠


【選評】
・「卒業」と聞くと敏感に反応してしまう。もうこれは生涯続くのかな。
・なんというするどい観察眼だ。「立ちにけり」の瞬間!!
・今年もまた「たんぽゝ」の季節だ。「長江」のとりあわせが雄大だ!!

・茎立と水平線の「交点」、そこに「萃点」がある!!ちょっと飛躍しすぎか!?

▼気ままな選句を楽しんだら、次は自分でも俳句を詠んでみよう。
 これに勝る俳句修業はない。
 第7回オンライン句会「寅の日」3月例会の方もはじまっている。
 投句期間は、3月15日(月)までである。
 投句期間中は、いつでも参加を受け付けています。
 俳号きめて、メールをください。お待ちしています。
 
 オンライン句会では、初心者であることなど気にすることなく自分のペースで俳句を楽しめますよ。
 さあ、あなたも一緒に!!

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2021年3月(弥生)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼3月(弥生)はすでにはじまっていた。
3月(弥生)の「雲見」を予想する前に2021年2月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    6 
・巻雲    1 
・巻積雲   4 
・巻層雲   2     
・高積雲   1  
・高層雲   1     
・層積雲   2 
・積雲    8  
・層雲    0  
・乱層雲   3  
・積乱雲   0 

 特徴は何と言っても、「快晴」6+「積雲」8=14 !!なんと半分だ!!
 これは、基本午前9時の「雲見」という限定の結果である。だから、その日一日の天気のようすを必ずしも表していない。
 それにしても、やっぱり思っていた以上に天気はよかったんだ!!
 あたたかい日もあったような。

▼2021年3月(弥生)の「雲見」の予想に入ろう。
 まずは昨年の3月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2020年3月 (気象庁) 

 ちなみに今朝(2021/03/02)起きたら、すごい風だ!!
 これが、ひょっとしたら春一番!?
 だんだん本格的に春めいていく。桜の開花はいつだろう!?

 昨年の3月の天気図見ているうちに、10年前の3月はどうだったんだろう!?
 それが気になりだした。

◆日々の天気図2011年3月(気象庁)

 確かに、「その日」は「記録」されていた!!

▼3月の「雲見」予想にもどろう。
 次なる「雲見」の予想の資料はこれだ。

◆向こう1か月の天候の見通し 近畿地方(大阪管区気象台)

 どうやら、あたたかい日々になりそうだ。
 雨は少々多めになるかも知れない。朝の9時では滅多に出会わさなかった春雷に出会うかも…。
 
▼ここ数年の定番にしてきた春の「雲見」の旅!!
 今年も昨年に引き続き、今のところ予定していない。
 その分、こんなときでしかできない 「雲見」の旅を企画したいものだ!!
 そんな企画とは!?

 オンラインで可能なこと!?
 オンラインでは不可能なこと!?

 まずは、ひとり吟行の「雲見」だ!!
 

 

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【Web更新2/28】21-09 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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復興の先陣きつて土筆かな 21/02/27撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】21-09
週末定例更新のお知らせ
 2月(如月)が終わった。
 光の春はやがて本格的な春に向かっていく。

 2021年という年は1/6が過ぎた。
 年度末の月のはじまりでもある。

 「みちはこたえない。みちはかぎりなくさそうばかりだ。」(「峠」より)
 
◆表紙画像集2021 更新 土筆
 今年の土筆は不思議だ。
 例年の場所ではなく、なにか特定の場所に集中して顔を出しているように思う。
 そして、その姿にも どこか たくましさ を感じるのだった!!
 まもなく あれから 10年!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 またしても「寅の日」三昧の一週間だった。
 「寺田物理学」とは!? は月がかわってももう少しだけつづけたい。
 そして、これもオンライン「寅の日」の一部ととらえたい。
 
 本日(2021/03/01)、第一回目だ!!
●【必見】100分de名著3月「災害を考える」(Eテレ)!! #100分de名著 #寺田寅彦 #柳田国男 #若松英輔

◆【ヒガンバナ情報2021】更新!!
 2020年に採集・回収した「自然結実」ヒガンバナの種子16個を使った実生実験を開始した。
 このあとの展開が楽しみである。
 この方法で、多くの人が実生実験に気軽に挑戦すれば、多くの「事実」が生まれるはず。
 多くの「事実」がツナガレバ あらたな「科学」がきっと生まれる!!

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから48週目である。
 観察池に紅梅の花びらが浮かぶようになった。次の季節の訪れを象徴する景だ!!
 今月末にはいよいよ植え替えだ。

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第7回オンライン句会「寅の日」3月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼風は冷たかった!!
しかし、今年もこの椿の季節がやってきた。
寅日子先生と椿というと 
師・漱石先生の「落ちざまに虻を伏せたる椿かな」から三十数年を経て行なった「椿の花の落下実験」のことを思い出すのだが、寅日子先生自身は椿は詠まなかったのだろうか? さがしてみた。 あった!!

練塀の上に散りたる椿かな (夏目漱石へ送りたる句稿 その十一 明治31-2年)

苔の上に椿落ちにけり五輪塔 (夏目漱石へ送りたる句稿 その十三 明治31-2年)
 この句には「卵塔二基苔滑にして落椿」とまえがきがあり、 とでもするか[漱石] とあるのは、これは漱石先生の指導があったことを意味するのだろうか?

人形の笠にきせたる椿哉 (明治34年)

▼寅日子先生こと寺田寅彦に師事するオンライン句会「寅の日」は、この2月を終えて、はじめてから半年が過ぎたことになる。
 なによりの成果は、半年続けた!! ということだ。
 半年前は、どんな展開になるのやらさっぱりわからず 暗中模索であった。
 私自身が、リアルな「句会」を一度も経験したことのないずぶのシロウトであった。
 半年続けてこれたのはこの2つのおかげである。

・夏雲システム
 これはほんとうにすばらしいシステムである。私のようなまったくのシロウトでもオンラインで「句会」を開催することを可能にしてくれた。
 今、私は思う。リアル「句会」よりもオンライン「句会」の方が簡単で面白いのかも!?

・呼びかけに応えて参加してくださっているメンバー 
 これはアタリマエすぎるほどアタリマエのことだが、この方々がいなければ「句会」は成立しない。
 回を重ねるごとに、メンバーのすばらしさが見えてくる。
 俳句を通してのコミュニケーション、これぞ「句会」の醍醐味だ!!
 深謝 永く 永く よろしくお願いします。

▼半年を過ぎて、今度は一年をめざしてのあらためての案内である。

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第7回オンライン句会「寅の日」3月例会実施 案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2021年3月1日0時から15日23時30分まで

6.【選句期間】
 2021年3月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2021年3月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼さあ、3月も「ひとり吟行」を繰り返して、投句してみようと思う。
 いつの日か、オンライン句会「寅の日」のリアル吟行を夢みながら…。

 私もやってみようかな!?
 と思ったら、「俳号」(俳句を詠むときのペンネームのようなもの)をきめて、メールをください。
 投句期間であれば、その回から参加できます。
 それ以降であれば、次回から参加できます。
 ぜひ、ご一緒に…<(_ _)>

  

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【必見】100分de名著3月「災害を考える」(Eテレ)!! #100分de名著 #寺田寅彦 #柳田国男 #若松英輔 

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▼いつもお世話になっているMさんから、たいへん興味深い情報をもらった。
 100分de名著3月(Eテレ)の情報だった。

●100分de名著3月「災害を考える」(Eテレ)

 あまりに興味深かったので、テキストも手に入れ読んでみた。

▼なんと言っても、最高に興味あるのは第1回が寺田寅彦であることだ。

●第1回 「自然」と対話する 『天災と日本人』寺田寅彦

 それは、まったくぴったりとオンライン「寅の日」3月と重なるのだった。

●2021年3月のオンライン「寅の日」は #天災は忘れられたる頃来る #traday #寺田寅彦

 3月オンライン「寅の日」は、100分de名著3月(Eテレ)も含みたい気分になってくるのだった。

▼テキストを見ていると
「津浪と人間」
「日本人の自然観」
「天災と国防」
「台風雑俎」
等々が次々と出てきた。オンライン「寅の日」で繰り返し読んできた随筆ばかりだった。
 また、それらは青空文庫を利用させてもらえば、誰でも今すぐ読めた。 アリガタイ!! 深謝!!

◆作家別作品リスト:No.42 寺田寅彦 (青空文庫)

 テキストの著者 若松英輔氏が「最後に、『天災と日本人』に収録されている随筆のなかで、私がもっとも感銘を受けた一篇」として紹介している「何故泣くか」は、「自由画稿」のなかにあった。

●「十七 なぜ泣くか」(「自由画稿」青空文庫より)

▼さらに興味深いのは第2回は柳田国男であるということだ。

第2回 見えざる隣人としての「死者」 『先祖の話』柳田国男

 あらためて読んでみたくなる名著への誘いだ。
 第3回『生の短さについて』セネカ、第4回『14歳からの哲学』池田晶子 も同様だ。
 テキスト表紙から言葉を引用させてもらおう。

 大震災、巨大台風、そして感染症 ー 。
 予測不可能な災禍が相次ぐこの国で、
 私たちに求められている叡知とは何だろうか?
 四冊の名著が、いま、あなたの心に問う。

 もう一度言う。

 100分de名著3月「災害を考える」(Eテレ)は必見だ!!    


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実生ヒガンバナ実験(2020年採集分)を開始した!!(2021/02/25) #日本ヒガンバナ学会 #実生ヒガンバナ #ヒガンバナの種子

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昨年度採集・回収したヒガンバナの種子16個を冷蔵庫から出してきた。
 16個の内訳は次のようになっていた。

 【安富】5個+【福崎】4個+【福崎B】7個 = 16個 !!

 いつもの群生地【夢前】がない。また、一昨年の530個にくらべると、おそろしく少ない。
 まあ、一昨年が異常すぎるのかも!?
 ナイロン袋に書かれた「花茎採集日」「種子回収日」「花茎採集場所」で種子は特定された。

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▼一昨年度までは、自然結実したヒガンバナの種子から育てる実生実験法を「楠田式「自然結実」ヒガンバナ実生実験法」として、定着させようとしていた。
 ところが、一昨年度の530個では、これに対応できなかった。
 そこで、「種まき」ケースを利用しての方法に変えた。
 これなら、いくら種子があっても簡単に対応できる。それに安上がりだ!!
 幸い、昨年度はうまく「発芽・発根」「出葉」を観察できた。(現在進行中!!)
 これなら、誰でも 簡単に すぐ「実生ヒガンバナ実験」に挑戦できる。
 そこで、これを

「新・楠田式「自然結実」ヒガンバナ実生実験法」

 として普及させたい。
▼では、具体的に行こう。

(1)冷蔵庫から出してきたナイロン袋にナンバリングをする。(以前はナイロン袋自体をラベルとして利用していたが、すぐボロボロになってしまった。これなら、いくら数が多くても後に種子の「花茎採集日」「種子回収日」「花茎採集場所」を特定できる。)

(2)「種まき」ケースに色テープを貼り、「住所」を特定した。(黄色-【安富】、青-【福崎】、緑-【福崎B】)

(3)土をケースに入れた。(使う土はごく普通の「花と野菜の培養土」)

(4)土を水で湿らせておく。

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▼これで いよいよ準備完了だ。いよいよ種まきだ!!

(5)ナイロン袋から出して、ていねいに撒いていく。順番どおりの「住所」に!!

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(6)全部まき終わったら、別の「種まき」ケースをシェルターがわりにかぶせる。(昨年、思いつきでやったことだが、種子の保護、極度の乾燥を防ぐという意味でも正解だったと思っている。)

(7)直射日光のあたりにくい日陰に置いておく。(ときどきシェルターをとって、様子を観察する)

 さあ、16個のうち「発芽・発根」するのはいくつだろう!?
 
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子規庵の糸瓜(2年目)から種子を採取した!!(2021/02/24) #子規庵 #糸瓜の種子

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▼そもそものはじまりは、2019年5月に二度目の子規庵を訪問したときのことだ。このとき、5粒の糸瓜の種子を「おすそ分け」してもらった。
 その年、4粒が発芽し、大きく糸瓜が育った。
 そこから採取した種子で、2020年もたくさん「子規庵の糸瓜」を育てた。
 昨年の収穫は少し遅かった。(2020/11/24)
 その後、どのように処理するか。一年目は、水に浸けておいたが、「そのまま乾燥させるのが簡単!!」と教えてもらった。
 ざるに入れたまま、そのまま放置していた。
 さあ、いつやろう!? と思っているまに年を越し、2月も終わるころになってしまった。
 ざるのなかの糸瓜はカラカラになっていた。

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▼いざ作業をはじめてみると、これがなかなかの大作業になってしまった。
 いちばん大きな糸瓜Aからはじめた。
 思っていたように、皮ははがれなかった。なにかコツがあるのかも知れない。
 やっと皮が剥がれても、種子はこぼれ落ちてこなかった。繊維質の糸瓜の筋のあいまを綿のようなものが充満していた。
 「ヘチマたわし」の収穫はあきらめた。
 第一目標は「子規庵の糸瓜」の種子をgetすることだ!!
 悪戦苦闘の末、やっと種子を取り出した。ちょっと白っぽいもの、未完熟に思えるモノは除いた。
 それでも、ならべてみてびっくりだ。

 A 383個 もあったのだ!!

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▼次に大きそうなものから順番にB~Eと名づけてやっていった。
 Bから少し様子がちがってきた。カラカラになった糸瓜のヘタ(底)を取ると、黒い完熟種子がこぼれ落ちるように出てきた。
 これは簡単だ!!
 皮も簡単にはがせた。
 種子は少なめだった。でもきれいだ!! 「たわし」ひきちぎりなかから種子を取り出した。
 それでも やはり 少なめだった。
 
 B 96個 だ!!

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Cもヘタ(底)を取ると、種子がこぼれ落ちた!!
 皮も剥ぎやすかった。「たわし」もそのまま保存することにした。
 今度は、少し多めの種子を手に入れた。
 それに、種子も黒々してきれいだ。今年はこのあたりの種子を使いたいものだ。

 C 160個 だ!!

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 Dは、またしても腐ったようになっていた。
 だから、種子を取り出すのにも難儀した。種子の個数も少なかった。
 
 D 97個 だ!!

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 Eは小さかった。しかし、ヘタ(底)をとると、種子がこぼれ落ちた。
 種子はきれいだった。「たわし」もきれいに保存できた。

 E 48個 だ!!

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▼これまでに、ざるの中でヘタ(底)がとれてしまい、種子がこぼれ落ちてしまったものが7つもあった。
 これらをまとめて F とした。
 ざるのなかに落ちた種子も含めて、7つをまとめてであるから、当然数は多くなった。

 F 473個だ!!

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 ざるのなかには、小さなものも含めて15個が残っていた。
 これら15個をまとめて、Gとした。
 Gについても可能な限り種子を取り出して、ならべて数えてみた。

 G 322個 あった!!

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 これら総合計 1579個 の種子を手に入れた!!

 今年は「たわし」は2本だけだった!! 

 午前中からとりかかった作業、終わったときには日が暮れようとしていた。 
 さあ、今年はいつ !?

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「寺田物理学」とは!?(11) #寺田物理学 #traday #寅の日 #寺田寅彦 #複雑系の科学 #フラクタル #池内了 #松下貢

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ひょっとしたら自然界は「フラクタル」に充ちているのかも!?

・前の竹やぶのシダ葉!!
・あの柿の木!!
・見上げた空の雲のモクモク!!
・地図で見るあの海岸線!!
・…

 スケールを変えながらも同じパターンを繰り返す、これぞ「フラクタル」!!
 ナラバ そんなもの身のまわりにいっぱいありそうな気がしてきた。

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▼まだまだ続けよう。「寺田物理学」とは!?
 参考にさせてもらうのは続けてこれだ。

●「第二章 寺田寅彦が提唱した新しい科学」池内 了(『寺田寅彦と現代 ~等身大の科学を求めて~』(池内 了著 みすず書房)より)

 「フラクタル」面白い!!
と思ったのもつかの間。
・「自己組織化臨界状態」
・「カオス」
とつづき、またしても思考は暗礁にのりあげてしまった。

▼「フラクタル」で暗礁にのりあげたら、いつも聞かせてもらう講演があった。
市民講演会「身の周りの科学から震災まで:寺田寅彦とサイエンスの今」(2011)
 
 この講演会のなかのひとつ、松下貢先生のお話だ。

●「フラクタルの目で自然を見る」松下貢

 市民講座だから、ゼロから語って下さっているのが アリガタイ!!
 寺田寅彦との関係もしっかり ウレシイ!!

▼松下貢先生の話の後、本にもどって読み進めると、少しずつ納得できるところも出てきた。

 こうして、自己組織化臨界状態やカオスが、フラクタル概念を通じて結びつくことになった。しかし、現在のところでは、それがより基本的な法則のどのような断面を見ているのかがわからない。まだ、「第一近似」での関係が朧気ながら浮き上がってきているというところかもしれない。おそらく、将来、自己組織化臨界状態・カオス・フラクタルなどの概念が結び合わされて、複雑系の科学の重要な基本法則へと昇格するのではないだろうか。寺田が、「量的と質的と統計的と」に、

この自然に起こる自然現象を支配する未知の統計的自然方則であって、それは――もしはなはだしい空想を許さるるならば――熱力学第二方則の統計的解釈に比較さるべき種類のものではあり得ないか。マクスウェル、ボルツマン、アーレニウスらを悩ました宇宙の未来に関するなぞを解くべきかぎとしての「第三第四の方則」がそこにもしや隠れているのではないか

と予言した通りである。まだ「未知の統計的自然方則」は発見されていないが、寺田の夢が一歩一歩実現されつつある、と言えるかもしれない。(同書P46 より)

「量的と質的と統計的と」(青空文庫より)
※「法則」は、寅彦が使っていた「方則」に変えさせてもらった。

「寺田物理学」は古くて、おそろしく新しい!!

(つづく)

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