今年はゴミグモとも仲良くしよう。(2024/06/13) #クモ学 #コガネグモ #ゴミグモ

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▼(゚o゚)ゲッ!!
 ゴミグモが、その定位置を離れていた。
 「狩り」だろうか!?
 ゆっくり観察する間もなくゴミ屋敷(失礼!!)の定位置にもどった。

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▼コガネグモは10号まで来ていた。
 しかし、10号は「X」の「飾り」を残したまま居なくなってしまった。
 引っ越ししたのだろうか。
 ともかく、それ以降11号にはなかなか出会えていなかった。
 どうしたんだろう。
▼その点、ゴミグモはなかなか引っ越しをしない。
 ネットの中央に縦に食べかす、脱皮がら、塵芥などのゴミを並べて「ゴミ屋敷」をつくり偽装する。
 引っ越すときは、「ゴミ屋敷」を解体するのだろうか!?
 それはともかく
 観察をするこちとしてはなかなかアリガタイ!!
 「ゴミ屋敷」を発見することは簡単だからだ。
 「ゴミ屋敷」の主に直接対面するのはむつかしいが。
▼今年は、少しこのゴミグモと仲良くしてみたい。
 手持ちの図鑑(=『日本のクモ』(新海栄一著 文一総合出版))をあけてみて、びっくりした。
 ひとくちに「ゴミグモ」といってもいっぱいその仲間がいるのだ!!
 コガネグモ科ゴミグモ属
・ヨツデゴミグモ
・オノゴミグモ
・ゴミグモ
・ヤマトゴミグモ
・シマゴミグモ
・ミナミノシマゴミグモ
・クマダギンナガゴミグモ
・ヤセゴミグモ
・カラスゴミグモ
・ハマゴミグモ
・マルゴミグモ
・トゲゴミグモ

 定位置を離れていたあのゴミグモはどれだろう!?
 やっぱりクモ学はどこまでも面白い!! 

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「動く大地」を科学する(25) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #古宮 #チャート #放散虫 #付加体 #鈴の森神社

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▼前回の「駒ヶ岩」の案内板の最後にこうあった。
「辻川にある鈴の森神社の氏神である鈴の森明神が神馬に乗って駒ヶ岩から古宮に向かって跳んでいったと伝えられており、その際にできた蹄跡が残っていると言われています。」
 その「古宮」に行ってみることにした。
 「古宮」とは、この南東にある「鈴の森神社」の旧の宮があったとされているところだ。

▼ずいぶん以前になるが訪れた記憶があった。
 記憶もうすれ、まわりの様子もずいぶん変わってしまっていた。
 周辺をうろうろしたが行き着けず、近くで農作業をする人に尋ねてやっとたどり着いた。
 教えてくださった方は、作業をやめて近くまでつれていってくださった。
 深謝。
 「古宮」については、『はりま山歩き』の橋元正彦さんのページがとても参考になった。
 
◆福崎町「古宮」のチャート岩体 - 兵庫の山々 山頂の岩石

▼田んぼのなかに忽然と大きな岩体がというふうではなくなっていた。
 それにしても、こんなところに「チャート」の大きな岩体とは!?
 「チャート」とは、放散虫の遺骸が積み重なってできた岩石。
 遠い遠い海の底で堆積していった堆積物がなぜここに!?
 それはいつごろのことなんだろう!?
 海洋プレートの沈み込みによる付加作用!?
 私にはまだまだよくわかっていなかった。
 私の「動く大地」の謎解き物語は、まだまだつづきそうだ。

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▼このすぐ近くには「鈴の森神社」「柳田國男生家」へつづく道があった。
 さあ、次はどこに行こうかな。

(つづく)

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「動く大地」を科学する(24) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #駒ヶ岩 #丹波層群 #中生代ジュラ紀 #砂岩頁岩 #チャート

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▼ そこの案内板にも確かにそうあった。
 あの柳田國男も「故郷七十年」のなかで次のように書いていると。

 市川の川っぷちに駒ヶ岩というのがある。今は小さくなって頭だけしか見えていないが、昔はずいぶん大きかった。高さ一丈もあっただろう。それから石の根方が水面から水面から下へまた一丈ぐらいあって、蒼々とした淵になっていた。

 さら案内板には、
「國男兄弟は、夏になるとこの岩の上で衣を脱いで、そばの淵で泳いだり、うなぎの枝釣りをして遊びました。また、市川で泳いでいるとガタロ(河童)が出て、お尻を抜かれるという話をよく聞かされたそうです。」
 とつづいていた。
 
▼河川公園の方を歩いていて、対岸に見えるあれがそうだろうと気づいたので行ってみたくなった。
 橋を渡り、対岸にいって「駒ヶ岩」を確かめてみた。
 道路には、標識もしっかり出ていた。
 近くには、大きな案内板もあった。

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▼いかにも硬そうな大きな岩体である。
 岩石は、丹波層群の砂岩頁岩の互層であるという。
 砂岩は緻密でいかにも硬そうである。
 この硬さで、長年市川の浸食に耐えてきたのだろうか。
 そう言えば、今も川底に同じような岩石がみられるところもある。

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▼えっ「丹波層群」!?
 「福崎町史」では、「丹波帯」について次のように記してあった。

丹波帯は福崎町で最も広い範囲を占め、町の中央部の基盤を形成している。本帯は約2億年前の中生代ジュラ紀はじめの地層からなるが、この地層は泥起源の頁岩や粘板岩のなかに、しばしば海底火山でできた緑色岩、暖かい海で形成された石灰岩、同じく海でつくられるチャート、それに砂岩などがはさまれている。

 案内板にはもうひとつの話が書かれていた。  
「辻川にある鈴の森神社の氏神である鈴の森明神が神馬に乗って駒ヶ岩から古宮に向かって跳んでいったと伝えられており、その際にできた蹄跡が残っていると言われています。」
 どれがその「蹄跡」なんだろう!?

 さあ、次はこの「古宮」だろうか

(つづく) 

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【お薦め本】『変動する日本列島』(藤田和夫著 岩波新書)

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▼これまでに、今年になって10冊の【お薦め本】をあげてきました。
 それらは、自分なりに読んでみて、面白いと感じたことを中心にお薦めポイントをあげて来ましたが、今回はすこしちがうことをねらってこれを書いてみることにします。
 
▼あげるのは、ほぼ40年前に出された新書本です。

◆【お薦め本】『変動する日本列島』(藤田和夫著 岩波新書 1985.6.20)

 ひょっとしたら、多くのひとの本棚のすみに眠っているかも知れません。
 調べてみたら、今も古書店で安価に入手可能でもあるようです。
 手許になければ、この際入手をお薦めします。 
 
 今回はちがうと言っておきながら
 いつものように無理やり、お薦めポイント3つあげれば次のようになります。
 今回の私のほんとうの「ねらい」は(3)にあります。

(1)私の「動く大地」の物語の「原点」がここにある。
(2)「動く大地」を科学する を進めるためのヒントを与えてくれる。
(3)この本の「その後」が知りたい。

▼では少しだけくわしく行きましょう。
 
(1)私の「動く大地」の物語の「原点」がここにある。
 私の拙い「授業」の取り組みの一端はここに記録していた。

◆【大地の動きをさぐる】実践DB目次
~大地の動きを「現在進行形」でとらえよう~

初期のプラン・授業実践を見れば一目瞭然だった。
 ・近畿トライアングル(同書P7~等他所で)
 ・「山崎断層」地震 (同書P67~74)等など
 この本の影響をもろにうけていた。
 今読み返してみても「原点」はここにあったのかと納得するばかりである。
 なにしろこの本は、著者が提唱した「近畿トライアングル」からはじまっていた。
 また、1995年1.17の兵庫県南部地震の後、いちはやく
【理科の部屋】オンライン学習会第2期(1995.4~1995.10)のテキスト
 としてとりあげたのもこの本であった!!
私の「動く大地」の物語の「原点」がここにあると思わせてくれるのである。

 
(2)「動く大地」を科学する を進めるためのヒントを与えてくれる。
 私は、今 自分の暮らす地域(大地)を舞台にした「動く大地」の物語を描きたいと思っている。
 もっと言えば、今、視界の中にある「あの山」「あの川」「その坂道」「その風景」の物語を知りたいと思っていた。
 その点、著者は西日本を中心した「日本列島」の変動を語っておられる。
 これはアリガタイ!!
 比較的見慣れた「風景」の物語になっているのは、「これから」にも多くのヒントがもらえる。

▼さあ、これを書いているほんとうの「ねらい」ところに行こう。
(3)この本の「その後」が知りたい。
 この本の最終章「日本山脈」の最後をつぎのようにしめくくっていた。

 第四紀地殻変動の産物である日本列島は、その箱庭的自然の美しさと同時に、その背後にもろさを秘めている。自然は、短期間をとれば静止しているようにもみえるけれども、数十年、数百年、数千年の単位でカタストロフィックな変化をともないながら動いている。そして数万年、数十万年単位では、より大きな変動をしてきたのである。これが自然のむしろ正常な動きであることを知り、その様相を正しく理解しながら列島の開発をはかる智恵を、われわれは持たなければならない。(同書 P226より)

 こう書かれてほぼ40年である。
 その後、この本に書かれていた内容について、さらにあらたな知見が加わったということはあるのだろうか。
 この分野に疎い私はよく知らないが、この本の後を受けるような本はでてきたのだろうか。 シロウトの私にもよくわかるこの本の続編のようなものはないのだろうか。
 教えてください!!
 これが、今回の【お薦め本】のほんとうのねらいです。
 あなたの【お薦め本】を教えてください。
 よろしくお願いします。

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【Web更新6/9】24-23 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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明日託し光り受けるや花柘榴 24/06/08撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】24-23
週末定例更新のお知らせ
 植田に雨が降る!!
 そんな季節だ。
 少し暮らしのリズムがくるってきそうな季節でもある。
 こんなときはなおさら  
 ゆっくり ゆっくり なのかもしれない。

◆表紙画像集2024 更新 花柘榴
 庭の花柘榴が、曇天に灯りをともすように咲いてきた。
 少しははやい遅いはあってもやっぱり律儀に。
 秋にはどれだけの柘榴の実ができるだろう!?
 このアタリマエ、可能な限り見ておきたいものだ。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 「動く大地」を科学する やや間歇的にはなってきているがつづけている。
 何度繰り返しても、なかなかこの時間のスケールが頭にはいってこない。
 どうやら「第四紀」こそが問題のようだ。
 それは地球の歴史から言えば、ごくごく最近のこと!?

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 6月のテーマは「寅彦と科学と文学」
 私には縁遠いテーマにも思われるが、どこか惹かれるものを感じるのはどうしてだろう。

 
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから10週目である。
 立葉の数もふえてきて池はにぎやかになりつつある。
 葉のうえを降った雨粒が転がる!!
 これだけでもなかなかのミモノである。

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「動く大地」を科学する(23) #動く大地 #現在進行形 #科学する #姶良火山灰層 #等高線 #山地形成 #新生代第四紀 #最終氷河期

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▼頭は完全に「0」ベースに逆戻りしてしまっていた!!
 なにから、どう手をつけていいのやらすっかり迷ってしまっていた。
 実に単純な作業からはじめてみた。

 町全体の地図(1/25,000)で、等高線50mごとにエンピツでなぞってみた。

 ルーペ片手に、ゆっくり ゆっくり
 これがなんとも楽しい作業となった。
 
▼はじめて気づくことも多かった。
 見えている山の高さも実感できた。
 思わぬ「発見」も多かった。

 ずっと捜している場所があった。
 「矢口奥池」!!
 人に問えばすぐ教えてもらえることかも知れなかった。でも、やっぱり自分で捜してみたかったのだ。
 「町史」には、次のようにあった。

 たとえば矢口奥池にそそぎ込む小川沿いに発達した扇状地堆積物中からは、2万4000年前に南九州の姶良火山の爆発の際に飛来した、AT火山灰層(厚さ20㎝)ほかが見出され、町域の麓屑も近隣地域と同様、最終氷河期中の形成であることが実証された。

▼そうだあのAT火山灰層だ!!
 いちどはあきらめかけていたが、やっぱりそこに行ったみたくなった。

◆「姶良火山灰を追え」

▼いろな人に教えてもらいながら、やっとその場所についた。
 残念ながら、周り様子はすっかり変わり、「姶良火山灰」には出会えなかった。
 しかし、まだあきらめたわけではなかった。
 
 地図で確かめ「現地」に行ってみる!!
 それだけでけっこう楽しいフィールドワークだ。

(つづく)

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「動く大地」を科学する(22) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質時代 #市川誕生物語 #新生代新第三紀 #新生代第四紀

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▼「動く大地」の物語を、今自分の暮らす「大地」を舞台に具体的にイメージしようとするがなかなかむつかしい。
 まわりに見える山や川の物語に興味がある。
 もう一度、まったくの0から出発してみよう。
▼幸か不幸か、自由に自動車を乗り回すことができなくなってしまった。
 せいぜい「自転車」でがやっとだった。
 ここは思い切って、「歩く」でいくことにした。
 市川沿いを、今まで歩いたことなかったコースで歩いてみた。
 はじめて見る風景だった!!
 見慣れた山も、ちがった角度から見ればちがった風景だった。

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▼そうだ!!
 この「市川誕生物語」に焦点をあてて、いままでにあげてきたことを再度繰り返してみよう。
 まずは「町史」からである。
◆「福崎町史 第三巻」資料編Ⅰ  
 「福崎の地史」から

●新生代新第三紀(約2500万年前から約200万年前まで)
・いまから約2500万年前、福崎付近は多分現在のアジア大陸の一部だった。
・その陸地は侵食が進み、起伏の少ない準平原であった。
・この準平原にまだ市川は、いまの状態では流れていなかった。
・その先に瀬戸内海もなかった。
・しかし、1700万年前ごろから大地は裂けはじめ大陸からの分離が開始される。
・いわゆる日本海の誕生である。
・約1600万年前の中新世中期のころ、ばらばらになった陸塊が南東の方向に移動。
・福崎町の南には太平洋からいり込んでできた海が岡山、広島、島根の各県を横切り多島海を形成しながら日本海につながった。
・瀬戸内海、それも第一瀬戸内海のはじまりである。
・この海も約1000万年前になると土地の全般的な上昇にすっかり干上がってしまった。
・中新世後期から鮮新世前期、約5~600万年前になると土地の上昇にともなって火山活動がはじまる。
・福崎町にほど近い宍粟郡のダルガ峰(千種スキー場)はこのころの火山。
・鮮新世の中期から後期、約200~300万年前になると、いまの瀬戸内海の付近で局地的な沈降がはじまる。
・湖沼が点在しはじめる。
・この湖沼群の一部に太平洋からの海水が進入して第2の瀬戸内海が形成される。
・市川が現在のように流れはじめたのは、このころからである。
・このようにして時代は第四紀に移っていく。
・この時代になって日本列島は東北日本と西南日本がしっかりと結合し、現在の場所に位置するようになった。
・もちろん、今日われわれになじみのある風景も、この時代に完成された。

▼では、その「新生代第四紀」にいては、
『石と地層と地形を楽しむ はりま山歩き』(橋元 正彦著 神戸新聞総合出版センター)   
「はりまの大地はどのようにしてできたか」(同書P7)
を再度参考にさせてもらおう。

(5)山が高くなり、段丘や沖積平野ができた(260万年前~)
・今から260万年頃より新しい時代を第四紀という。
・第四紀は氷河時代であり、氷期と間氷期が繰り返し訪れた。
・今の瀬戸内海あたりは、新第三紀鮮新世の終わり頃(300万年前頃)から沈降をはじめていて、細長い湖ができていた。
・120万年前になると、ここに海水が進入をはじめます。
・その後、氷期と間氷期の繰り返しによる海面の昇降によって、海が入ったり退いたりを繰り返し、やがて東から播磨平野まで海が進入するようになった。
・この300万年前頃からできた地層を大阪層群という。
・大阪層群は、播磨では明石市や小野市、三木市などで見られます。
・日本列島は、300万年前頃から東西に圧縮され、西日本でも山地が隆起をはじめた。
・六甲山地の上昇は100万年前ぐらいから本格化した。
・播磨の大地はその影響を受けて東が隆起、西が沈降するという運動をするようになった。
・加古川流域では、この大地の隆起と周期的な海水面の変動によって、河川や海岸に沿って何段もの段丘がつくられた。
・一方、たつの市から西の海岸や家島諸島では、大地の沈降によって複雑に入り込んだ海岸が地形がつくられました。
・氷期には、寒冷な気候を反映した地形がつくられた。
・峰山高原や段ヶ峰周辺などに見られる化石周氷河斜面や岩塊流などです。
・氷期には海面が下がったために、大地に深い谷が刻まれました。
・ 完新世(約1万年前~現在)に入ると、最後の氷期も終わり、海面は徐々に上昇していった。
・それによって、かつて谷だったところや河口付近に泥や砂や礫がたまった。これが沖積層である。
・海面の上昇は縄文時代の今から6000年前が最大で、海は今の平野部に進入していた。
・その後、海が退き沖積層は広い平野となった。

 なんでもゆっくりな私は、やっと少しずつ少しずつ「市川誕生物語」の景がみえてくるのだった。
 ゆっくり 急ごう!!
(つづく)

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本日(2024/06/07)、第381回オンライン「寅の日」!! #科学と文学 #traday #寺田寅彦

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▼今年も身近にやってきたコガネグモは、はや10号にもなっていた!!
 じっくり観察できると喜んでいたら、「X」の「飾り」だけ残して居なくなってしまった。
 「引っ越し」だろうか!?
 それとも!?
 「引っ越し」なら、たて糸とも横糸ともちがう特製の「飾り」を回収せずにとはモッタイナイ!!
 家主の居ないのにシロカネイソウロウグモだけか居た!?
 シロウト「クモ学」は、観察したことをまず「記録」することからはじめたい。

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▼本日(2024/06/07)は、第381回オンライン「寅の日」である。
 6月テーマは

【6月テーマ】「寅彦と科学と文学」

 である。
 読むのは 2回ともズバリ「科学と文学」である。本日はその1回目。


◆本日(2024/06/07)は、第381回オンライン「寅の日」!!

● 「科学と文学」(1)(青空文庫より) 

▼実に長編の作品である。
 寅彦自身も最後に記しているように、これは一つの「実験ノート」である。
 各自が自らの「文脈」に引き寄せながら読むのがふさわしいのではないかと思っている。

 自分に響いてくるところを、私の「文脈」に引き寄せてピックアップさせてもらおう。

全くそのころの自分にとっては科学の研究は一つの創作の仕事であったと同時に、どんなつまらぬ小品文や写生文でも、それを書く事は観察分析発見という点で科学とよく似た研究的思索の一つの道であるように思われるのであった。

象形文字であろうが、速記記号であろうが、ともかくも読める記号文字で、粘土板でもパピラスでも「記録」されたものでなければおそらくそれを文学とは名づけることができないであろう。

 ここで登場する「記録」こそ、私には最高のキーワードに思えるのだった。
人間霊知の作品としての「学」の一部を成すところの科学はやはり「言葉」でつづられた記録でありまた予言であり、そうしてわれわれのこの世界に普遍的なものでなければならないのである。

 言葉としての科学が文学とちがう一つの重要な差別は、普通日常の国語とはちがった、精密科学の国に特有の国語を使うことである。その国語はすなわち「数学」の言葉である。

 そして、うんと納得する次のコトバにつながるのだった。
一方で、科学者の発見の径路を忠実に記録した論文などには往々探偵小説の上乗なるものよりもさらにいっそう探偵小説的なものがあるのである。実際科学者はみんな名探偵でなければならない。

▼さらに次なるキーワードへと展開される。

 歴史は繰り返す。方則は不変である。それゆえに過去の記録はまた将来の予言となる。科学の価値と同じく文学の価値もまたこの記録の再現性にかかっていることはいうまでもない。

 そして、「お気に入り」のコトバがここで出てくる。
 顕微鏡で花の構造を子細に点検すれば、花の美しさが消滅するという考えは途方もない偏見である。花の美しさはかえってそのために深められるばかりである。花の植物生理的機能を学んで後に始めて充分に咲く花の喜びと散る花の哀れを感ずることもできるであろう。

これこそが、寅彦のスタンスと言ってよいのだろう。
そして、科学者の役割を次のように提言していた。
 それで、そういういろいろな物の見方に慣れた科学者が人間界の現象に対してそういう見方から得られるいろいろな可能性を指摘してそれに無関心な世人の注意を促すということは、科学者としてふさわしいことであって、そうしてむしろ科学者にしてはじめて最も有効に行ない得らるる奉公の道ではないかとも考えられるのである。

 さらに具体的に次のように言っていた。
科学者が科学者として文学に貢献しうるために選ぶべき一つの最も適当なる形式はいわゆるエッセーまた随筆の類であろうと思われる。

 科学的「エッセー」「随筆」が、ここにおける最大のキーワードである。
 実はここを言いたいがために、私には「科学と文学」を書いたのではと思われる。
 さらに詳しくは、次回につづけたい。

 私も私なりのシロウト「クモ学」を「記録」し、「随筆」が書けたらいいのにな。

(つづく)

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【Web更新6/2】24-22 Webテキスト『天気の変化』の可能性!?等 更新!!

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吟行のあらたな路や白十字 24/06/01撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-22
週末定例更新のお知らせ
 6月最初の週末定例更新である。
 毎週きまった曜日にきまったモノの「ゴミ出し」をする。
 それにあわせて、断捨離を決行したいところであるが、なかなか進まない。
 それはなに!?
 未練それとも…!!

◆表紙画像集2024 更新 ドクダミの花 白十字
 あらたな「ひとり吟行」のコースをみつけた。
 これがなんともいい!!
 川沿いである。みえてくる景はいっぺんしていた。
 路地のドクダミの花が、真っ白く新鮮に見えた。
 
◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 毎月の「雲見」と「俳句歳時記」だけの更新である。
 タイトルのWebテキストの新展開を期待しつつも。
 
◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 「5.30 あれから40年!!」が、今の「動く大地」を科学するにつながるものでありたい。
 【お薦め本】は今年10冊目!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 子規庵の糸瓜(6年目)の植え替えをした。
 糸瓜忌に間に合うかな。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから9週目。
 立葉が元気よくのびてきた。
 葉にはみごとな撥水作用で水玉がころがっている。
 これを見ているだけでも面白い。

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2024年6月(水無月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼今年もやっぱりあのジャガイモの実をみつけた。
 まるでミニトマトだ!!
 あんなにみごとにいっぱい花が咲いていたのだから、実ができてアタリマエ!!
 そんなアタリマエを「科学」したい。
 その「科学」と「俳句」をツナグ!!
 それはとんでもない無謀なことなんだろうか!?

▼さあ、今月もそのための名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。

(1) みなぎりて水のさみしき植田かな 草間時彦
(2) 勾玉の深みどりなる梅雨入かな 秋篠光広 
(3) やはらかき紙につつまれ枇杷のあり 篠原 梵
(4) 紫陽花やはなだにかはるきのふけふ 正岡子規
(5) 名を書いてわが形代となりにけり 大石悦子
(6) 夢を見るために置きたる蛍籠 山本一歩
(7) 短夜の赤子よもつともつと泣け 宇田喜代子
(8) 一碧の水平線へ籐寝椅子 篠原鳳作
(9) 嘴の潰れてゐたる荒鵜かな 辻 恵美子
(10) 五月闇隠岐の漁火かも知れず 森田 峠

▼さて、次は今月もまたシロウトの「選句」修業である!!
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(1) みなぎりて水のさみしき植田かな 草間時彦

(6) 夢を見るために置きたる蛍籠 山本一歩

(4) 紫陽花やはなだにかはるきのふけふ 正岡子規

【次点】

(3) やはらかき紙につつまれ枇杷のあり 篠原 梵

【選評】
・これぞ今の前の田の景だった。「水のさみしき」とは!!
・麦わらで編んだ「蛍籠」を思いだした。
・客観写生と「科学」!!ここにテーマをみる。

・「やはらかき紙」と言っただけで、あまりにも多くを語っていた。

▼「科学する」と「俳句」を詠むをツナイデみたい。
 とんでもないシロウトの挑戦が続く。
 人の挑戦をみるのもまたオモシロイものである。
 それらすべてをひっくるめて「句会」参加は面白い!!
 さあ!!

◆第46回オンライン句会「寅の日」6月例会案内!!


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